"lull" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"lull"を取り上げたいと思います。

 

"lull"という単語は初めて見たという方もいるかもしれませんが、決まり文句のようなある表現で使われるものです。

 

まず『ロングマンExams英英辞典』で"lull"の1つ目の定義を見てみましょう。

 

1 a short period of time when there is less activity or less noise than usual

 

ex) a brief lull in the conversation

     a  lull in the fighting

 

この1の意味が"lull"の基本的意味になります。"a short period of time"ということで短い時間のことを指しています。どんな時間かというと"less activity or less noise than usual"と続きます。つまり普段よりアクティブじゃなかったりうるさくないという短い時間ということになります。

 

例では会話や戦闘での一時的に静かになるような間という感じでしょうか?活発感がない状態ですね。

 

ではこの意味をふまえて次にロングマンの2の方にある表現を見てみましょう。

 

2 the lull before the storm

 

a short period of time when things are calm that is followed by a lot of activity, noise, or trouble

 

"storm"があることから意味がわかったと思います。"the lull before the storm"「嵐の前の静けさ」となります。活発になったりトラブルになる前の静かな間を表しています。

 

英語にもこのような表現があるんだ~と思うかもしれませんが、実は日本語の「嵐の前の静けさ」は西洋から入ってきたみたいで、ある意味翻訳ものと言えそうです。

 

普段日常会話で"lull"は使う機会があまりなさそうですが、今回取り上げた"the lull before the storm"は覚えておくといつか使えるかもしれません。その場合最初に"This is ~"や"It is ~"とつなげると文になるのでこの形を覚えておくといいと思います。