"that is the case" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"that is the case"を取り上げたいと思います。

 

"that is the case"は"case"を使った表現の一つです。"case"にはいくつか意味がありますが"that is the case"ではどのような意味になるでしょうか?

 

まずは『ロングマンExams英英辞典』"case"の一つの意味を見てみましょう。

 

SITUATION

 

a situation that exists, especially as it affects a particular person or group

 

ex) in sb's case

Like the others, he produced a written explanation, but in Scott's case this was a 30-page printed booklet.

 

if that is the case(if that is true)

Enrolments may expand and, if that is the case, the system may have difficulty in serving the demand.

 

今回注目している"case"はロングマンではSITUATIONの意味として示されているものです。実際に存在している状況で、特にそれは特定の人やグループに影響を与えるとあります。

 

具体的にはどのようなものか"in sb's case"という形を使った例文を見てみましょう。ここでは"in Scott's case"とあり、スコットの場合[状況]ではということが示されています。他の人達と同様に説明の文章を作ったんだけど、スコットの場合は30ページのブックレットだったということですね。

 

次に"that is the case"が使われているパターンを見てみましょう。ロングマンでは"if"が使われていて"if that is the case"とあります。これが意味するところは"if that is true"とあります。つまり「もしそれが真実なら」ということですね。

 

例文ではまず入会[登録]が拡大するかもしれないとあります。そしてそれが真実なら、つまり本当にそういう状況なら、システムに困難が生じるかもしれないと続きます。

 

今回見ている"that is the case"では、"the case"となっていることがひとつのポイントで、定冠詞"the"を使ってそのケースが真実であるということが示されています。

 

シンプルに"Is that the case?"と言えば「それは本当ですか」となり、"That is the case"で「真実[本当]です」や「そのとおりです」となります。これらの表現は文脈的にお互いにわかっていれば使えるもので、逆に言うと何も文脈がないところでは何のことを言っているのかわからないでしょう。

 

"case"の一つの表現として"that is the case"を覚えておいてもいいかと思います。