"shy away from" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"shy away from"を取り上げたいと思います。

 

英文を読んでいたら出てきたもので確認しておきます。

 

"shy away from"という表現で中心となる単語は"shy"ですね。この"shy"は動詞となります。

 

日本語でも「シャイ」は使われますが、日本語と英語ではニュアンスが異なるので少し注意ですね。日本語の「シャイ」は恥ずかしがり屋の人に使われて、それほど悪い意味にはならないと思います。でも英語の"shy"(形容詞)はネガティブなイメージがあります。積極的に人と関わらない点や心を開いていない点がマイナスと考えられるのでしょう。なので日本語の感覚で使うとズレがあるので注意です。

 

では本題の動詞の"shy"『ロングマンExams英英辞典』で見てみましょう。

 

if a horse shies, it makes a sudden movement away from something because it is frightened

 

ex) The horse shied, throwing Darrel from his saddle.

 

この説明で馬について使われているのがわかりますね。何かを避けるような急な動きをする感じですね。理由としては怯えているからとあります。

 

例文では馬が"shy"してDarrelが投げ出されたという感じですね。落馬するような急な動きがあったのでしょう。

 

この動詞の"shy"の意味を踏まえて、"shy away from"の意味も見てみましょう。

 

shy away from

 

to avoid doing or dealing with something because you are not confident enough or you are worried or nervous about it

 

ex) They criticized the leadership, but shied away from a direct challenge.

 

ここでは特に馬ということはなく、何かすることや取り組むことを避ける意味で、理由としては十分な自信がなかったりとあります。

 

例文ではリーダーシップを批判したが、真っ向から異議を唱えるのは避けたということでしょうか?ここで"challenge"は少し注意が必要です。日本語だと「チャレンジする」というのは何かを試してみるという意味になりますが、英語だと「異論」という意味になるので日本語の感覚で使うと誤解が生じやすいので気をつけなければなりません。

 

"shy away from"は動詞の"shy"の意味からも理解しやすいと思います。またそれに続く"away from"もなにかから離れる感じがあるので意味的なつながりとしてわかりやすいですね。