教室で戦争の話 | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は「教室で戦争の話」をまとめたいと思います。

 

これはロンドンでの語学学校での話です。

 

学校では色々なトピックについて話し合ったりします。主にOxfordのテキストに出てくるものがメインで、色々な国の人達と話すと考え方が違ったりして面白かったりします。

 

それである時、何かの話から個人の生い立ちについて話すようなことがありました。ここではあるアジアの人から戦争の話がありました。あえて具体的には国名は出しませんが、日本のお隣さんではないことは示しておきます。

 

それでその人の話によると、「戦争で祖父が日本人に殺された。日本は酷いことをしたんだ!」と感情的に言ってきました。その人は普段は別にクラスにいる日本人に普通に接してましたが、この時は感情がコントロールできていない感じでした。

 

これを言われると日本人は困っちゃいますね。先生もちょっと困惑した感じでした。その後日本人が発言しても良かったんですけど、誰かが気を利かせたのか?うまく話の流れが別の方に移ったので、言い争うことはなかったです。

 

戦争の話は感情的になりやすいので、公の場ではあまりするべきじゃないかもしれませんね。

 

この場にいたそのアジア人もこちらの日本人ももちろんお互い戦争は経験してない世代で、半世紀以上経ってもこういったことを言われてしまうのが戦争なんでしょうね。

 

サンデル教授が過去の戦争の問題をいつまで謝らなければならないのか?というようなことを取り上げていましたが、これはなかなか難しい問題です。

 

ここで思うことは、いまのウクライナとロシアの戦争です。この戦争がいつ終わるのか分かりませんが、終わったとしても両国民には深い傷跡が残ってしまうでしょうね。

 

半世紀後でも、ウクライナ人とロシア人がロンドンの語学学校でこの戦争のことで言い争うことも十分ありますね。