"MP"と"PM" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

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今日は"MP"と"PM"を見てみたいと思います。

 

"MP"と"PM"は両方ともイギリス英語で目にするものです。

 

RPGをやっている人にとっては"MP"と聞くと「マジックポイント」と思うかもしれませんが、今回見るのは別物です。そもそも英語の辞典には"MP"で「マジックポイント」の意味はないですね…。

 

まずは"MP"『ロングマンExams英英辞典』で見てみましょう。

 

(Member of Parliament) someone who has been elected to a parliament to represent people from a particular area of the country

 

例としては次のものがあります。

 

Ken Newton, MP

a Labour MP

 

つまり"MP"は「イギリスの下院議員」のことです。上の例のように、議員の名前とセットで使われます。

 

BBCのニュースを見ていると、ビッグベンの近くで議員がインタビューに答えている映像がたまにありますが、そのときにこの"MP"が示されていますね。

 

またイギリス英語ということで、ロンドンの語学学校で使っていたテキストなどでもこの"MP"が時々出てきた記憶があります。

 

次に"PM"の方を見てみますが、「午後」の"p.m."とは別物です。こちらも『ロングマンExams英英辞典』の説明を見てみましょう。

 

BrE informal  the PRIME MINISTER

 

"Prime Minister"から来ているということで、"PM"で「首相」という意味になります。

 

こちらもBBCのニュースで目にするもので、見出しなどで"PM"とあれば現在の首相であるBoris Johnsonのことを指しています。

 

"MP"と"PM"は日本ではあまり目にしない英語かもしれませんが、イギリス英語では特にニュースなどで目にするので、セットで覚えておきたいものですね。