"wash my hair" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"wash my hair"という表現を取り上げたいと思います。

 

"wash my hair"は一見特別な表現とは感じませんんが、これもイディオム的な言い回しと考えられます。

 

実はこの表現はロンドンの語学学校で習ったものです。先生が笑いながらこのフレーズを教えていたので印象に残っています。なのでちょっと面白い表現とも言えます^^

 

でも習ったときは手元の辞典には載っていなくて、その意味を確認することはできませんでした。先生が面白おかしく教えていたこともあって、そのときはちょっと特殊な表現なのかも?と思いました。

 

その後しばらく寝かせて、先日たまたま辞書を読んでいたらなんと"wash my hair"の表現が載ってました!やっぱり先生が教えてくれた表現は辞書にも載っている表現なんだと思い嬉しかったです。

 

いつもならロングマン英英辞典で確認しますが、今回は載っていないので、旺文社の『新英和中辞典』の説明を見てみましょう。

 

I'm washing my hair. (口) 髪を洗っているの(♦行きたくないときの言い訳)

 

"wash my hair"で「髪を洗う」というのはそのままの意味ですが、この説明のように、誰かに誘われたりして行きたくないときに使う表現ということになります。

 

進行形なので、「正にいま洗ってるから行けない」→「行きたくない」という意味になるのでしょう。確かに誰かに誘われる状況で"wash my hair"という表現を使うと、「行きたくない」の意味になるのは理解できるでしょう。語用論(pragmatics)的に言うと「含意」ですね。

 

上のように進行形で使うこともあるでしょうし、語学学校で習った"I have to wash my hair."という"have to"を使う形もあるので、誘われるその時の状況でうまく使うといいでしょう。

 

とりあえず"wash my hair"の表現が辞書で確認できたのは良かったです。色々調べてみましたが"wash my hair"を載せている辞書は少ないので、旺文社の『新英和中辞典』はなかなかやりますね^^