"as to"と"as for" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"as to"と"as for"を取り上げます。

"to"と"for"の違いということで、意味も似ているといえば似ていますが違いを確認しておきたいと思います。まずはいつもどおりロングマンExams英英辞典を見てみましょう。

as to something: concerning

as for sb/sth: used when you are starting to talk about someone or something new that is connected with what you were talking about before

"as to"の方は"something"とあるように、何かものにつながります。そして意味は「関係のある」ということです。訳語としては「~については」や「~に関しては」などがあります。

"as for"の方は"sb/sth"とあるので、人やものにつながります。大意は「新しい誰かや何かについて話し始めるときに使われるもので、その内容は以前にあなたが話していたこととつながっている」ということです。こちらは「~はどうかと言えば」という訳語があります。

では例文を見てみましょう。

Frank was very uncertain as to whether it was the right job for him.

Kitty's got so thin. And as for Carl, he always seems to be ill

一つ目は「フランクはそれが自分にとって合った仕事だったかに関してとても不確かだった」となります。そして二つ目は「キティーはとても痩せているね。それでカールはどうかと言えば、彼はいつも病気みたい」ということです。

"as to"の方は"whether"以下に関して不確かだったという意味です。そして"as for"を使った二つ目の方は、キティーのことはロングマンの説明で言う以前に言ったことにあたります。これにつながる事柄としてカールはと言えばという話になっています。

このように何かに関すると言う点では二つは似ていると言えますが、以前に言ったこととつながるのは"as for"で表します。

こういった表現が使えると、アウトプットするときに役立つと思います。