"logical"とは? | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"logical"を見てみます。

「論理的」という訳語がありますが、「論理的」ってどういう意味と聞かれて答えにくかった経験があるので英語の"logical"を調べてみようと思います。

いつもどおりロングマンExams英英辞典を見てみましょう。

seeming reasonable and sensible

「"reasonable"で"sensible"に思われる」ということですが、この二つのことばはどういうことなんでしょうか。これもロングマンで調べてみましょう。

"reasonable"

fair and sensible

"sensible"

reasonable, practical, and showing good judgement

英英辞典を調べているとよくあることですが、分かりにくいことばを調べると同じことばで説明していることがあります。今回も"reasonable"を見てみると"sensible"があり、"sensible"を見ると"reasonable"があるという具合です。

つまり循環していることになり、そこから抜け出せなくなります。こういった場合は英和辞典に頼ることになりますが、重複していない部分を見てみると、まず"fair"「公正な」があり、"practical"「実用的な」と"showing good judgement"「良い判断を示している」があります。

これらは"reasonable"の「道理をわきまえた」や"sensible"の「分別のある」という訳語につながるでしょう。

これでも分かりにくいなら"logical"の名詞形である"logic"をロングマンで見てみましょう。

a way of thinking about something that seems correct and reasonable, or a set of sensible reasons for doing something

ここでも同じように"reasonable"や"sensible"ということばが見えますが、最初の「何かについての考え方」というところがポイントです。

つまり"logic"はある考え方の一つであり、何についてかと言うと正しく道理にかなっているように思われるものについてということです。

これを理解するために例文を見てみましょう。

What's the logic of your argument?

「あなたの主張の"logic"はなんですか」ということで、そこにどういう理にかなった考え方があるのかを聞いています。言い換えるとどいういう理由でそのように考えられるのかの説明を求められている感じです。

"logic"や"logical"はもともと日本にはなかったものなので、そのまま「ロジック」と使われることもあって説明しにくかったりする部分があります。このような概念は手間がかかりますが、英英辞典でぐるぐると説明を回ってみるのも理解する一つの手段だと思います。