命令文にできないタイプ | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は命令文についてです。

命令文といえば、主語はなく動詞の原形から始めると習ったと思います。

例えば、"Study hard."や"Be careful."なとです。

しかし何でもかんでも動詞の原形で始めれば言い訳ではありません。

次のような文を考えて見ましょう。

*Be tall.

直訳すると「背が高くなれ」ということになります。

もちろん*がついているように、このようには言えません。理由はそのようにできないからです。

つまり命令文は、自分の意志でコントロールできる動詞でなければいけません。

コントロールできないものは、基本的に命令文にできません。

"Study hard."や"Be careful."などは、それを言われた人が意識すればできるものですが、"*Be tall."はそうはいきません。

自分の意識で自由自在に身長を伸ばせられるなら便利ですが、人間の体はそのようにできていないのでこのような命令はできないことになります。

英語では命令するほうにも、コントロールできないものは命令しないというルールがあるようです。