"be nothing short of" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今回は"be nothing short of"という表現を取りあげたいと思います。

たまたま英文を読んでいて出てきたものですが、どのような意味でしょうか。早速ロングマン英英辞典(Active Study)を見てみましょう。

used to emphasize that something is particularly good, bad, unusual etc

大体の意味は「何かが特に良かったり、悪かったり、普通でないなどを強調する時に使う」ということです。

同じくロングマンから例文をあげてみます。

It was nothing short of a miracle that no-one was hurt.

「一人も怪我しなかったのは奇跡にほかならなかった」という意味です。

日本語訳では「全く~にほかならない」や「ほとんと~」というものがあります。

ではなぜ"be nothing short of"でそのような意味になるのでしょうか。

"short"には「不足」「不足した」などの意味があります。この意味を使うと、「~の不足」が「ない」(nothing)状態となります。

つまり上の例文でいえば、「奇跡の不足がない状態」→「全くの奇跡だ」となります。

ここでは"nothing"と"short"の二つが否定なので少し分かりにくいですが、不足を否定しているので、不足ではないということになります。

取りあえず"be nothing short of"をおさえておきましょう。