電車のアナウンス | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今回は電車のアナウンスを取りあげます。

最近電車で英語のアナウンスを聞いていたら次のようなものがありました。

The next station is Shinnjyuku.

よく聞くとこの5つの単語は音の大きさが違います。一番大きく聞こえるのは、"Shinnjuku"です。逆に小さいのは"the"や"is"です。

これは文強勢があることを示しています。

英語は以下の二つに分けることができます。

内容語:名詞、動詞、形容詞、副詞、指示代名詞など、その単語自体に意味を持っているもの

機能語:冠詞、人称代名詞、助動詞、前置詞、接続しなど、その単語が主に文法的な役割を果たすもの

英語では基本的に内容語を強く読み、機能語は弱く読まれます。

上に上げた電車のアナウンスでは、"the"は機能語なので弱く発音され、聞こえるか聞こえないくらいな感じです。逆に"station"は内容語なので、"the"より強く発音され、割りとよく聞こえます。

以前にもふれましたが、英語は強弱の言語なので、平たんに読んでいては英語らしくなりません。英語らしく発音するためにも、内容語と機能語を分けた世界を知ってもらえればと思います。