"in a fix" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"in a fix"という表現を取りあげたいと思います。

少し前に取りあげた"in the know"と似ているので、熟語の仕組みは同じです。つまり"fix"は「固定する」や「修理する」の動詞ではなく、名詞です。

ではロングマン英英辞典(Active Study)で確認してみましょう。

be in a fix: to be in a difficult situation

これで分かることは、"be in a fix"という言い回しがあるということです。意味は「難しい状況にいる」ということです。

同じくロングマンから例文をあげてみます。

We're going to be in a real fix if we miss the last bus.

意味は「最終のバスを逃したら、本当にマズイことなるよ」ということです。

この名詞の"fix"は、「ピンチ」という意味で使われますが、「ピンチ」は抽象的で捉えにくいものです。そこで英語では"in"と使って捉えています。

"in"は以前に「英語の世界観」で取りあげたように、「空間の中に」という三次元のイメージでした。なので、「ピンチ」を空間として捉えていることが分かります。

前置詞はよく使われますが、その背後には世界の捉え方が含まれているので、その点にも注目すると、また一歩「英語の世界観」に入っていけると思います。

今日は"in a fix"をみてみました。