今日は"in a fix"という表現を取りあげたいと思います。
少し前に取りあげた"in the know"と似ているので、熟語の仕組みは同じです。つまり"fix"は「固定する」や「修理する」の動詞ではなく、名詞です。
ではロングマン英英辞典(Active Study)で確認してみましょう。
be in a fix: to be in a difficult situation
これで分かることは、"be in a fix"という言い回しがあるということです。意味は「難しい状況にいる」ということです。
同じくロングマンから例文をあげてみます。
We're going to be in a real fix if we miss the last bus.
意味は「最終のバスを逃したら、本当にマズイことなるよ」ということです。
この名詞の"fix"は、「ピンチ」という意味で使われますが、「ピンチ」は抽象的で捉えにくいものです。そこで英語では"in"と使って捉えています。
"in"は以前に「英語の世界観」で取りあげたように、「空間の中に」という三次元のイメージでした。なので、「ピンチ」を空間として捉えていることが分かります。
前置詞はよく使われますが、その背後には世界の捉え方が含まれているので、その点にも注目すると、また一歩「英語の世界観」に入っていけると思います。
今日は"in a fix"をみてみました。