"Tolkien" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

"Tolkien"って知ってますか?

日本語にすると「トールキン」となりますが、ここでピンと来る人は、知っている人でしょう。

実は"Tolkien"は、"The Lord of the Rings"(ロードオブザリング)を書いた人です。

ハリーポッターと映画化された時期が重なったので、どちらも似たものと思われがちですが、実はかなり違うのです。

ハリーポッターの評価はこれから何十年経ってどうなるか分かりませんが、"The Lord of the Rings"の方が文学的に評価されています。事実イギリス文学史を見てみると、"The Lord of the Rings"は載っています。

トールキンは、小説家として知られていますが、実は文献学者、言語学者で、オックスフォード大学の教授だったのです。

ファンタジーの元は彼がほとんど作ったとも言われているので、彼がいなければハリーポッターもなかったかもしれません。

また日本のドラゴンクエストやファイナルファンタジーといったゲームは、実は"The Lord of the Rings"などがベースとなっていると言われています。

竜を退治したり、仲間と一緒に旅に出たりと、まったく同じストーリーです。だからこれらのゲームをやったことのある大人でも楽しめるのでしょう。

映画化されて日本に入ってくると、ハリーポッターもロードオブザリングも同じ類いと思われがちですが、"The Lord of the Rings"は、トールキンという学者によって書かれたファンタジーであることを知ってもらえればと思います。