多読のすすめ | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は「多読」についてお話したいと思います。

英語ができるようになるには、やはりたくさんの英語にふれる必要があると思います。

でもいちいち辞書をひいて難しい英語を読んでいくのは大変で、嫌になってしまいます。こういう時にお薦めなのが、使用単語を制限した本です。

例えば"Oxford Bookworms Library"では、レベルを6つに分けています。以下は使用する単語数です。

Stage1 400
Stage2 700
Stage3 1000
Stage4 1400
Stage5 1800
Stage6 2500

基本的に単語数はこのように制限されていますが、実際にはこの数より多く感じるでしょう。というのも、ある単語の動詞の意味も名詞の意味も1つと数えられていたり、ある単語の違う意味も1つの単語に数えられているからです。

でもそれほど心配はいりません。実際に手にとってみれば、自分の実力でスムーズに読めるものを選べばいいのです。ここで単語を調べずにどんどん読めるものを選ぶのがポイントです。

簡単な英語では力がつかないのでは?と思うかもしれませんが、最初の段階では多く英語にふれることが大切なので、難しい英語を調べながら少ししか読まないよりも、調べずにどんどん読める方がいいのです。そして力がついてきたら次のレベルに上げていけばいいのです。

色々な出版社からこのような使用単語を制限したシリーズは出ていますが、個人的におすすめなのは海外の出版社のものです。

理由は、このようなシリーズには辞書を使わないで読めるように、後ろに単語集や単語解説がついています。海外の出版社のもの、つまり洋書であれば英英辞典のように簡単な英語で単語が説明されているので、ここでも勉強になります。しかし日本の出版社のものでは、少し難しい単語や箇所は日本語訳が後ろに載っていることが多いです。せっかく英語を読んでいるのにこの日本語訳に頼ってしまってはもったいないと思います。

ということで海外の出版社をおすすめします。

作品は自分が興味あるものを選ぶといいでしょう。古典からミステリー、ファンタジーなど様々あります。前にも一度ふれましたが、これらの中にretold版というものがあります。これは簡単な英語で書き直したものです。実際の作品の10分の1位に縮めたものが多いと思います。本物のバージョンが難しくて読めそうもない場合は、このretold版で楽しむことが出来ます。そしていずれ力がついた時に本物のバージョンを読めればいいと思います。

繰り返しますが、無理せず簡単な英語から多読を始めることをおすすめします。そして英語に多くふれることによって、英語の感覚がつき、また一歩「英語の世界観」に入っていけると思います。

多読を実践してみてはどうでしょうか。