"happen" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今日は"happen"を取り上げたいと思います。


訳としては「起こる」という日本語を覚えていると思いますが、英語の"happen"にはポイントがあります。

いつもどおりロングマン英英辞典(Active Study)を見てみましょう。

if an event or situation happens, it exists and continues for a period of time, usually without being planned


この説明でのポイントは、最後の"without being planned"です。つまり「計画されずに」ということです。

何かが"happen"する時は、計画されていないということです。これがポイントです。

同じくロングマンから例文をあげてみましょう。

Did anything exciting happen while I was away?

「自分がいない時に何か面白いことは起こった」という意味ですが、面白いことは計画されていないものであることが分かります。

また"happen to~"で「偶然~する」という表現があります。これも計画したものではなく、偶然のことです。これもロングマンから例文をあげてみましょう。

I happened to see Hannah at the store today.

「今日店で偶然Hannahに会った」という意味で、会う計画はなかったことが分かります。

もう一つ、"happening"ということばがありますが、これも計画がなく偶然起こったことということがわかります。


日本語の「起こる」には、「計画されずに」という意味が含まれているとはあまり意識しないと思います。なので"happen"を理解する時には「計画されずに」というポイントを抑えておきましょう。