"keep"と"hold" | 英語の世界観

英語の世界観

私達はことばを通して世界を見ている。そして使うことばによって、見えてくる世界が異なることがある。英語の世界観とはどのような世界であろうか。普段意識しないことばから、その世界観を探りたい。現在ときどきロンドン記事アップ中♪

今回は久しぶりに類語について見てみたいと思います。

"keep"と"hold"です。

どちらも「持つ」とか「保つ」という意味があると思いますが、どう違うのでしょうか。

電話で「切らずに待っていて」というのは、"hold on"です。道を「進み続ける」ときは"keep on"です。

どちらが時間的に長いでしょうか?
場合にもよりますが、電話の方が短いでしょう。

つまりイメージとしては、"keep"は比較的長いイメージがあります。それに対し"hold"は比較的短い、一時的なイメージがあります。

ゴールキーパーは、比較的長い間守っているので"keeper"となります。また、何か保管する時も"keep"を使います。

CDプレーヤーやMP3などで、間違ってボタンを押しても機能しないようにするのは"hold"です。これには一時的なイメージがあります。また、世界記録保持者は"holder"が使われます。これは現時点での保持者であって、一時的なイメージが含まれています。


このように"keep"と"hold"には、時間的なイメージの差があることがわかるでしょう。時間というのは、どこからが長くてどこからが短いかは決められていないので、英語の感覚としてどちらを使うかはそれぞれ覚えていかなければならないかもしれません。

でも大まかに上のイメージを覚えておくといいでしょう。