paradise lost | 英語力アップのヒント

英語力アップのヒント

留学や英会話学校に通うために「時間」「お金」「気合い」を
かけるのはもったいない!

海外のニュースや本などをもとに
楽に英語力アップをするコツを紹介します。

ちょっと前にスペインの太陽光発電 を記事に取り上げました。スペインもそうですが、ヨーロッパの新エネルギー産業はビジネスとしては岐路に立たされています。


太陽光・風力といった再生可能エネルギーは、そもそもコストの面では非常に割高で、政府からの支援がなければ成り立ちません。なので、導入を支援するために、欧州諸国は早くから補助金や買取制度などの支援の仕組みを構築してきました。


しかしながら、ここに来て次のような問題がでて、導入意欲が減退しつうあります。


○高コストな再生可能エネルギーが増えてきたことによって、政府の財源がなくなり、国民負担が増加することになってきた。

 

○国内の再生エネルギー産業を振興しようとする目的があったのに、実際に普及してきたのは、低コストな中国勢であり産業振興になっていない。


○欧州危機で経済が低迷する中、環境に配慮してお金を使うどころではなくなってきた。

先日も、こんな記事がありました。

 

The UK Government has announced plans to improve to the Feed-in Tariffs scheme.

Feed-in Tariffs とは、電気料金に再生エネルギー分の料金を上乗せして回収する制度のことです。


イギリスも予算がなくなってきて国民負担が増加することになるため、買取制度の見直しを図りだしたようです。

先日紹介したスペインや、ヨーロッパで一番再生可能エネルギーが盛んなドイツも、買取価格の半減などを打ち出し、欧州諸国は次々と手仕舞い状態になってきています。


英語力アップのヒント

さて、タイトルのparadise lost とは、失楽園という意味。聖書の創世記で、蛇にそそのかされたアダムとイブが禁断の果実を食し、エデンの園を追われてしまう話ですね。

ヨーロッパの新エネルギー市場は、もはや楽園ではなくなってきたようです。


楽園を追われた新エネルギー政府支援で甘い汁をすってきた欧州企業と、そこに食いついてきた中国企業はこれからどうするのでしょうか。

彼らが今向かっている最後の楽園は、どうやら原発不信の中、周回遅れで再生エネルギーに着目しようとしている日本となるのではないでしょうか。


ということで、日本の話は次回にて。

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