先日、ベルギーからの観光客の方との会話を話題にしたのですが、彼女達との時間を通して思うことが2つほどありました。

1️⃣ ベルギーの学校教育事情
2️⃣ コミュニケーション能力

この2つに関して「日本とはずいぶん違うなあ」というのが率直な感想でした。

彼女たちとの会話はもちろん英語ニコニコ
2人のあいだの会話はフランス語キョロキョロ
そして、私が特に話をした方は、フランス語がもっとも得意ではあるけれど、英語の他にオランダ語とイタリア語ができるとのことでした。

この Belgium という小さな国は、国内にフランス語圏とドイツ語圏とオランダ語圏があって、それぞれの地域で言葉が違うだけでなく、学校教育事情(学校のシステム)も多少の違いがあるらしく、それは各圏に任されていてベルギー政府はあまり関与しないらしいです。
それでも、憲法や法律としての決定事項はあるようで、ベルギー全体で義務教育期間は6歳〜18歳(かその前後)だそうです。
Primary school が6年間。これは日本の小学校にあたりますね。
Secondary schoolがまた6年間。中高一貫というイメージでしょうか。
つまり、高校卒業までが compulsory … 義務なんですね。
Primary school に上がる前に 2歳半程度から通える pre-school があるらしく、こちらは義務教育ではないけれど 90% 以上が通っているとベルギーは統計を公表しています。

さてさて、私がお話したお二人はとても流暢な英語でした。
I make lots of mistakes.
「たくさん間違えちゃうの」
My English is not so good.
「あんまり英語は上手じゃないの」
なんて言っていましたが、そんなことありませんでしたグッ

英語について聞いてみると、「ほとんどの人が話せると思うよ」と「学校でやったしね」と。
また「日本人も英語はやるでしょ? でも正直言うと上手な人はあんまりいないみたいね。シャイなだけかしらね。」と言ったあとに、「ベルギーではそうはいかないの。話せないと仕事にならないとか、コミュニケーションに支障が出ちゃうの。ベルギーは小さな国だから。でも日本人は話せないとダメというわけじゃないのよね、きっと」。

そうですね(^_^)
日本には国内にそれなりのマーケットがあって、日本人相手だけで暮らせる時代が続きました。でも、それもいよいよマズイという時代に入りましたよねえーん
人口は減るし、高度成長期やバブルのように日本人がたくさんお金を持っている時代はもうとっくに終わってしまいました(泣)
人口の26%が65歳以上ですから、日本というマーケットだけでは食べていけない時代には入っちゃいましたよね大泣きうさぎ

さてさて、すいません。話を戻しましょうあんぐりうさぎ
ベルギーの primary school は6歳からですが、授業のやり方も日本とはかなり違うみたいですよ〜
とにかく、reading / writing / basic math の3つに重点が置かれていて、読むこと、書くこと、基本的な算数の3つを午前中にやるんだそうです。他は午後になるわけですが、ベルギーやオランダなどの多くの学校では、午前中の3種目しか採点しない、成績はつけないそうですびっくり
Biology (生物)も Music (音楽)も German (ドイツ語)も Art (美術)も点数はつけず通知表にも excellent とか very good とかも付かないとかびっくり

この考え方、良くないですか?
日本の英語もそうしてほしいなぁなんて私は思ってしまいます、小学校は絶対❣️
どうしてかと言うと、英語は学問ではないからです。教科だからすべて同じように学問として扱うから、日本人の多くが勝手に「英語は苦手」とか「わたしは英語は諦めます」とか、歴史には興味あるのに社会の授業の成績が悪いだけで「理系にしようかな」なんてなってしまうんだと思います。

今は教えていますが私もそうでした。
中高の英語の成績で考えたら私は「英語ができない人」ですし「英語は諦めた方が良い人」です笑い泣き
Let It Flow に来てくださっている生徒さんの多くも英語が苦手だったという方々ですが、中高で英語ができなかったことと、英語を使って仕事をできるとか、英語力のおかげで人生を楽しめるというのは全く関係がありませんからね。
中高の英語力で英語の得意不得意なんて判断できませんし、誰でも話せるようになりますし、誰でも英語を身に付けて人生を豊かにできますからね爆笑

そして、面白かったのが、彼女達のコミュニケーション能力です。
まあ、話しかけたのは私なのですが、2人とも笑顔で楽しく会話してくれました。
この 話しかけ方(how to break the ice)は私はアメリカ生活で身に付けたもので苦手ではないのですが、日本人相手にはあまりしません、特に女性にはチュー きっと女性も嫌ですよね? また「ナンパ」ってなっちゃいますよね大泣きうさぎ そんな目的まったくないんですけどねえーん
そうなんですよ〜私は上野恩賜公園のスタバでしたが、ちょっとした small talk が世界のあちこちでは日常当たり前に起こります。私が大好きな作家さん 岡田光世さんの『ニューヨークの魔法シリーズ』なんかを読んでいただくとわかると思いますが、アメリカ人も stranger (知らない人)とどこでも平気で会話します。

さてさて、そしてです。
私が多く話した Belgian の彼女は私が何かを言うとすぐに Explain! ってびっくり
はい(^_^)
「説明して!」とか「どういうこと?」とか「もっと教えて」という意味ですね。
これも、文化だと思いますニコニコ

小さいときから何かあれば、お父さんやお母さんからも先生からも「説明」を求められますね。ただ叱るとか怒鳴りつけるのではなくで「自分がどうしてそんなことをしたのか」を説明させるんですね。
なんと、算数の答えの説明まで…「どうしてそう思ったの?」「どうしてそういう答えになったの?」と説明が必要になるらしいですよチュー
面白いですね〜

読み書き能力
これって学問や学習の基本ですよね?
理科の教科書も歴史の本も読解力がなくちゃ理解できませんからねえーん
算数・数学力…
考える力が身につきますし、理論的な思考の基本になりますね。
説明能力…
これができないと「考える力」も身につきませんから暗記だけになってしまいます。
また、いくら物を知っていても、それについて話せなくては宝の持ち腐れになってしまったり、就職してから知識を十分に活用できなかったりしますよね?

日本の教育も素晴らしいものをたくさん持っています。詰め込みは一定の効果がありますし、必要ですよね(^_^)
しかし、子供達の学習時間(勉強させられる時間)はどんどん増えているのに、実力テストなどの結果は軒並み下がっていますよね? 
問題が複雑化したこともありますが…読解力が1つの大きな要因だと思います。
今の子供達は勉強すること、やらされることが多くて、読書の時間を自分でとることはあまりしないようになったように思います。もう一度、「情報を読み解く力」や「考える力」を身に付けてあげたほうが良いのかもしれませんよ(^_^)

Anyway
こういうちょっとした small talk は楽しいし、世界の素晴らしさを教わり、日本の素晴らしいところも再認識できますキラキラ
英語っていいでしょ?


こちらのコミュニケーション能力に関して、後ほど別の記事でさらに書いてみたいと思います(^_^) そちらもご覧いただけたら嬉しいです