オリンピックを楽しんだらだめなのか? | ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ 「東京編」

ロンドン・東京そしてNYといつの間にかいろんなところを転々とそしてまた東京に。海外なんて全く興味なかったし今もないという予想外の人生でした。今は東京に戻りしばらくお休みしていましたが少しずつ再開してみようかと思ってます。よろしくお願いします

「楽しむとは何事か!」とやんごとなき身分であられる竹田恒泰  さんがおっしゃったらしい。必死にやれ。へらへらやるな。国費が出ているのだぞ。というのが理由らしい。

まあおっしゃっていることはわからんでもない。いつだったか。ソウルだったかバルセロナのときにも選手がやたらと「楽しんできます」と言っていてその時に「楽しむとは何事か」という論調が一部で目立ったのを子供心に記憶している。

でもまあ、僕は根本的に竹田氏の意見はおかしいと思う。

まず、本当にようやく参加できるレベルの選手もいる。もちろん、そういった選手も目標をもってやっているはずではあるが、彼らにとってはオリンピック自体が夢の舞台。楽しんで悪いことはないだろう。それはその選手の能力のみならず競技全体における日本のレベルにもよるのだから。

メダルが狙えるかもしれない選手たちが本当にメダルを狙わずにやっていると考えるのは基本的にはおかしいと思う。それほどのトップアスリートであるならば基本的にはまじめにやらないわけがないからだ。ただ、選手にはそれぞれ自分の高め方があるので、本当に必死にやる人もいれば緊張を抑えたり気持ちの高ぶりを抑えるために冷静を装ったり飄々とやる選手もいるだろう。それに怒りの感情や緊張はいい結果をもたらさないことも多いから笑顔でプレーすることに何ら問題があるとも思えない。

それぞれのスタイルに対して竹田氏が個人的な感情と彼個人の尺度をもって「楽しむなんてふざけるな」というのはおかしな話だ。結果がだめで涙もいいが、結果がだめでもやりきった満足感の笑顔が見れるのも応援する側としては悪くないと思う人もいるはずだ。国費が出ているというならばその判断基準は態度であってはならないはずだ。冷徹に結果に基づいて今後の強化費用を割り振ればいいだけの話。専門家でもないのに、手段にまで介入する必要は一切ない。

まあ、個人的にはそもそもスポーツの強化に税金をつぎ込むこと自体に疑問なんだけどね。スポーツ好きにとってはおいしいが興味がない人にとっては一切利益のない話でもある。それ以上に問題なのは純粋にやっている選手はまだいいものの、その周りにとりついているいろんな人たちもおこぼれにあずかっているわけだし…。

スポーツというのは今や立派な利権になってしまってるんだと思う。国益を言うならそっちのほうをぶった切ってほしかったな…。「森元首相が今更東京オリンピックの組織委員会の会長とは何事か」、「国費であることと国益を考えて選手の移動はビジネスクラス。森元首相をはじめスタッフの移動はエコノミークラスでお願いします。嫌なら私費でビジネスかファーストにお乗りください」とね。


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