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「日本化」が叫ばれている。今年以降も世界経済のテーマの一つであり続けるだろう。
日本の経済はぜんぜん成長していない。。。というが、本当にそうだろうか?と僕は疑問を持っている。そして、その要因の一つはおそらく人口成長が止まっていることにある。だが、人口成長が止まっても一人当たりのGDPが成長すれば人間は豊かになっていけるはずだ。現役世代が高齢者世代を支えるという意味不明で過剰な年金や医療保険という過剰な福祉制度さえ叩き潰せば、本当は人口減少はそれほど問題ではないと僕は考えている。
日銀の白川総裁のロンドンでの講演でもこのようなグラフが示されていたので紹介しよう。
上のグラフにあるように2000年以降、日本のGDP成長率は主要国の中でも低い。が、一人当たりで見てみるとほとんどの国と大差がない。もっと見てみると、生産年齢人口一人当たりでみるとトップクラスである。
日本経済の一番の問題は人口減少といえるかもしれないが、だからといって、子供を産めといって人が子供を産むかといったらそれは違うだろう。子供手当てをばら撒いてもおそらくその効果は費用を考えると限定的といえるはずだ。
一人当たりのGDPを考えれば先進国間の比較ではそれほど悲観すべき状況ではないこと。そして、多くの日本人を不安に陥れている、持続不可能で高齢者偏重の社会福祉制度を大なたをふるって改革すること、さらに人口減少が大きな悪影響を与えるであろう膨大な政府債務を減らすべく財政赤字削減に取り組むことが重要だろう。その改革ができれば人口減少に起因するGDPの減少はそれほど恐れるべきものではなくなるはずだ。そうすれば、見通しが明るくなり子供を持とうというインセンティブも増すかもしれない。
また上のグラフにあるように、日本のバブル崩壊後と今回のリーマンショック後の各国の経済成長は今のところ似たような軌道をたどっているようにも見える。
日本が先行し、世界の先進国が追随する日本化が今まさに起こっているのかもしれない。また、日本の金融政策の失敗が長い20年という停滞を招いたとの主張が間違いであることが明らかになる日も壮遠くはないかもしれない。
※デレバレッジと経済成長よりグラフは引用
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