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「イクメン」なるものがもてはやされる時代らしい。男も女も同じように家事をして同じように働きなさいというのが正しいと考える人が結構多い時代でもある。
アメリカでは今回の不景気で高学歴の女性ほど働くのをやめているというのも言われる。彼女らの能力や学歴に見合うだけの収入が望めなくなったからか。不景気で働くことに嫌気がさしたからか。高学歴の女性は高学歴の男性と結婚する確率が高いだろうから、不景気の中で給料も減っているのにストレスを感じながら働くよりは家庭で育児などに精を出したほうがいいと賢明な彼女達は気付いたのかもしれない。
なんかの調査では日本でも学歴が高い女性ほど専業主婦志望が強いというのも見たような気がする。
一方で、こんな記事もある。
失業パパは子供たちと「上質な時間」-景気低迷は育児男性増やす
15歳未満の子供の育児を恒常的なベースで担っている父親の割合は2010年に32%と02年の26%から増えた。この中で就学前の子供を持つ父親は、5人に1人が子供と最も長い時間を過ごす子育ての主役になっている。 (ブルームバーグより)
ということらしい。
日本でもアメリカでも同じようなことが起こっているらしい。
一つの原因は長引く不景気で働く先が見つからない男性が増えていることらしい。もちろん、奥さんがよりしっかりと働いている男性ほど新しい職を見つけるのにかけることができる時間は多いだろう。だから、奥さんが専業主婦だったりパートタイムなどで働いている男性よりも奥さんがバリバリ働いている男性ほどより子育てにかける時間が長くなることは想像に難くないし、中にはそのまま専業主夫になる男性が居る確率も高そうである、。
まあ、個人的には若干違和感があるが、人の生き方はそれぞれ自由だから何かを説教しても仕方ない。いずれにしても、父親と子供が長い時間過ごせるというのは不景気だからできることだろう。猫の手も借りたいような好景気ではそのようなことは難しいから、それはお互い、いや実は父親にとって、より人生においてかけがえのない時間なのかもしれない。
また、引用した本文にあるように、最初から主夫になる道を選ぶ男性も増えているという。まあ、全ての男性が女性よりも仕事ができるわけでもないし女性が活躍できる分野が増えているのも事実だから、そういった生き方も間違いではないだろう。
重要なのは、政府が男女共同参画社会だのなんだのと言って男女逆差別の女性優遇策を取らなくても自然と世の中の流れ・経済状況・社会の変化に合わせてこういったものが変わってくるということである。
僕自身は男性が外で働き女性は専業主婦となり家事と子育てに全力をささげるべきだという価値観が必ずしも正しいとは思わない。むしろ、経済の情勢などを考えれば共働きという形態のほうが普通であろうと思う。しかし、同時にやはりどちらかといえば自然の摂理からして平均を取れば男性がより外に出て働くというのが正しい姿でもあると思っている。(もちろん、女性で優秀な方はたくさんいらっしゃるのでその方々にはドンドン活躍してほしいと思っている)
いずれにしても、男が働いて女性が専業主婦であらねばならないだとか、男も女も同じだけ働いて家事も平等に分担すべきだとの価値観を押し付けるために政府に安易に働きかけ、規制によって縛ってしまおうとか補助金や税控除などで特定の生き方を強制・優遇しようと考えるのはひどく恐ろしい考えのように思うだけである。
いずれにしても、不況もまたよしというのは本当かもしれないと思わされる話である。
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