何気に応援しているので、このペースで活躍してほしいと思っている。
甲子園で大活躍をし、歴史に残る決勝戦を制して早実を初優勝に導いた。しかも、投げあった相手は田中将大投手だったわけだから、彼の評価はその時点で大きく高まった。そして、それ以上にあの青いハンカチとそのさわやかな風貌でその人気は全国区となった。
当然ながら、その人気面から球団にプラスの効果をもたらすのは言うまでもなく獲得したい球団が多いのは当然だっただろう。
そして、大学でも苦しんだ時期もあったが、かなりの成績を残し今の彼がある。
しかし、オープン戦や練習時代の成績だけを見ると、もし彼が普通にドラフト中位以下で入ったような(一般には無名の)投手だったらローテーションには入れなかった可能性は高いのではないだろうか。それでも、過去の実績や人気面を考慮されてローテーション入りしたのだろう。梨田監督のコメントなどを見ているとなんとか彼を育ててものにしようという配慮が節々に伺われる。
もちろん、新人選手や若手選手などの中にはそんな彼の待遇を快く思わない人もいるに違いない。オレだってあれだけチャンスを与えられればやれるはずだと思っているはずだし、中には実際それくらい活躍してしまう選手もいるだろう。チャンスを与えられずに消えていく選手も多いはずだ。
そんなことを考えていると、結局人生ってのは既得権益なんだろうなと僕は改めて思った。
彼がハンカチを甲子園で使わなかったら・・?彼の投げあった相手が田中将大投手でなければ・・・?あの決勝が再試合にならなければ・・・?その結果、彼にあれだけの人気がなかったら・・・?
たぶん、彼は開幕のローテーションには入っていなかった可能性は高いだろう。首脳陣も彼を育てよう(育てないといけない)という意識をそこまで強く持ったかどうか?
実力のみが物をいうというプロの世界だといわれる。
しかし、現実には実力に必ずしも関係しない人気などが重視される面がある。そして、彼はその人気を高校時代にすでに確立した。もちろん、彼の大学時代の30勝&300奪三振は六大学史上6位の成績なのだから、実力も十分に兼ね備えていることは言うまでもないのだけど。
それでも・・・。
今の彼の待遇は優遇されていると言って過言じゃない面もあるだろう。もちろん、開幕二連勝。彼は実力で今後、地位を確かなものにする可能性は高いしそうあってほしいと僕は望んでいる。
どんなに競争的な市場でもいかに既得権益を手に入れるかの戦いは大切なのだ。もちろん、既得権益を手に入れるためには努力が必要だし、既得権益を手に入れたとしてもその後に努力を怠れば落ちていくことは間違いない。
それでも、斎藤投手は明らかに、過去の実績と人気から競走上で有利な条件を与えたもらった。
サラリーマンの社会も同じようなものだろう。若いうちに光るものを見せれば上から育てようという風に目をかけてもらえるだろう。もちろん、学歴が高いほうが有利なのは当然だ。
結局、どこの世界でも人生ってのは既得権益を手に入れるかの戦いだと思う。手に入れられないとそこから這い上がるのは相当難しい。チャンスすら与えられない人も多くいるだろう。そしてチャンスをつかんで既得権益を手に入れればそこからはそれなりの努力でプラスの好循環が始まってくる。それはいかに世の中が平等で競争的であったとしても変わらないだろう。
そして、だからこそ、これだけ機会の平等が与えられた社会でも不平不満はたえないということなんだろう。
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