緊急事態宣言を望む声に押されて安倍首相もとうとう決断した。その後の安倍ちゃんは支持率を気にしてか前のめりの対応が目立つ。
補償付きのロックダウンをすれば命は救われて経済的困窮も防げる。なんてハッピーな政策だと。素晴らしいと。庶民から有名人までこぞって支持している。本当にそうなのだろうか?
まずはロックダウンの効果に関して考えてみよう。ロックダウンをして人の接触を減らせばウィルスはいなくなるというような考えをお持ちの方がまだたくさんいるようである。本当にそうなのだろうか?答えはNOである。結局は人間が免疫を持つまではウィルスに感染するリスクは高い。だから一回ロックダウンして感染者数を減らしてもロックダウン修了後にまたウィルスが蔓延する可能性はかなり高い。
そんな大嘘をというかもしれないが専門家会議の先生のグラフにもそれは出ている。
だからロックダウン一回で感染拡大が終わることはない。よく言われるように人口の3割なり6割の人間が感染して集団免疫を達成するまでは続く可能性が高い。
いやいやそれでも人命が大切だ。ロックダウン何回でもすればよい。その間の生活費は政府が全部補償すればいいのだという人もいるかもしれない。
だがそんなにうまくいく話はない。今使った分は後で増税という形で跳ね返ってくる。増税が行われない場合は財政が発散する形で大インフレがある時点で起こるだろう。
インフレはイメージがつきにくいかもしれないが消費税が増税されたりいろんなところで負担が上がっているので増税のほうがイメージがつきやすいだろう。結局今貰ったお金はどこかで増税という形で政府に取り返されるのである。
財政が悪化すれば当然医療に対する支出や年金も削られることになる。コロナウィルスで亡くなっているのは大半が老人や基礎疾患がある人々だ。当然これらの措置は後々彼らにも降りかかる。命を守るための措置が結局命を守ることにつながらない可能性は高い。
もちろん、自分がもらった分をそのまま返すのならば借金のようなものなのでいいが、実際にはもらえる人と返す人は違う場合が多いだろう。もらい得の人と払い損の人が出てくることは間違いない。
それ以外にもいろんな不利益、社会的なマイナスが起こることは先日の記事でも書いた通りである。補償+ロックダウンと言っている有名人やお金持ちはいいだろう。自分の腹は痛まない。多少増税されても払える余力は十分なはずだ。だが多くの庶民はそうではないのである。
補償+ロックダウンというと万々歳の方法のように考えるが現実はそうではない。そのことを本当に理解している人はほとんどいないのか、あるいは雰囲気にのまれて目をつむっているだけなのだろう