シュレッダーの修理 | Engineer’s Laboratory

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孤独なエンジニアによる趣味の世界

私の手元に壊れて使えないから捨てるというシュレッダーが届いた。

私のエンジニア魂が「ちょっと待て!」と言うパターンである。

捨てるのであれば、思う存分分解出来る。

直らなくてもいい、直ったらもっといい。

そして、こういう機械は、どんな部品がどういう風に使われているのかって事を学ばせてくれます。

それが自分の知識と経験の一つとなり、自分のエンジニアという城の石垣の一つになると思っています。

なんて講釈を垂れても最近の若い奴には響かないんだよね・・・って私まが34才です。

それでは今回の患者ですが

 オーロラジャパン㈱ HIS331
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シュレッダーやラミネーター、電卓などのメーカーですね。

中国で生産してホームセンターなどでも売られてる、どちらかと言えば安価なタイプ。

では始めましょう。

1.電源を入れて動作を確認する。

 このシュレッダーはオートと逆転があり、オートは紙を突っ込むと自動で運転モードになり、紙がなくなると止まるというものですね。

①オートで紙を入れるが、反応なし。
②逆転にすると回った。
③CDを廃棄する場合の投入口にモノを入れると回った。

紙を入れる方だけの動作が出来ないってことのようだ。

こういう機械はリミットスイッチとモーターで出来てる単純なものですので、紙詰まりでリミットスイッチが働かなくなったとか、良くあるんですよね。

ではバラシてみます。

ひっくり返してネジ外すとパックリ。
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リミットスイッチは3カ所、本体を箱に載せたことを検出する為のインターロック用が1個(左下)、紙の投入検出用(左下)と、CDやキャッシュカードの廃棄用のものが各1個だ。

エアブローでゴミやシュレッダーの屑を飛ばして、綺麗にする。

開けた状態で電源を入れて、インターロックのリミットスイッチを入れて紙検出のリミットスイッチを入れてみる。

何故か正常に動いた。

取りあえず、蓋をして、通常の形に戻すと動かない。

こりゃ接触不良かな?

もう一度開けて、リミットスイッチを入れると、今度は動かない。

リミットスイッチ周りの配線を確認するが、問題はなさそう。

そのまま辿ると基盤に行きつく。

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左下の部分に接続されているのだが、半田付けがダメじゃん。

全然付いてないよ。

こりゃド素人の仕業だな。

と言うか、メーカーさんの管理不足だよ。
作業者のスキル低いこと、半田付け後の目視検査が不十分ってことが原因だよ。

完成後の動作確認時には何とかくっ付いていた配線で通電していたのだろう。

半田やり直しました。

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半田のやり方は皆さんご存知ですよね?

半田ゴテを暖めて、コテ先に半田を当てると溶けることを確認。

半田付けする為の母体にコテ先を当て、3秒程度して、半田を溶かし込む。

半田が行きわたればコテ先を離す。1秒くらいかな。

もちろん母体の大きさや半田付けするパーツによって多少の違いはあるけどね。

特にコンデンサーやダイオードなどの半導体は高温に弱いのでやり過ぎ注意です。

元通りに組み立てて完成です。


新品で5~6千円程度のものだと思うので、メーカーのミスで買い替えちゃった方、残念でした。

と言っても私はシュレッダーを使うこと少ないんですよね。