今時の日本語表現についていけなくとも | 55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

55歳過ぎてもアメリカでIT企業のエンジニア・PMとして挑戦します

一昔前なら定年を意識する年齢ですが、家族で夢をかなえるために2019年4月に渡米、現地のIT企業のソフトウェア開発部門のエンジニア・PM(プログラムマネージャー)として挑戦しています。

今年は一度も日本に行く機会がなく、そもそもこの約6年間で2回トータルで3週間程度)しか日本の地を踏んでおらず、

ますます日本の現在の状況に疎くなっていると思います_

もちろん、大きなニュースなどはWebの日本のニュースなどを見ればわかるのですが、

例えばこの間、「紅白歌合戦」の出演者が発表されたかと思いますが、

残念ながら、今年初出場のアーティストの名前、全員知りませんでした_

もちろん、その程度のことは大した問題ではないと思いますが、

今時の日本語表現」におそらくついていけない - 例えば今では「死語」になっているであろう、私が日本に住んでいたころには当たり前のように使っていた表現とか、

逆にこの数年の間に日本でよく使われるようになった表現とか、

そういうものが全然わからないのが、ちょっと良くないかも知れませんね_


まあ、日本の今時の日本語表現がわかっていなくても 生きていく上で支障があるわけではないと思われ、

思えば我々が子供だった頃、おじいちゃんおばあちゃん達はほとんど皆 当時の新しい日本語表現を使わなかったと思いますが、

別に困っていなかったでしょうしねlaugh


さて、そんな現在の日本語表現に疎くなってしまった私ですが_

今、日本のとってもトラディショナルな文庫本を読んでいますSurprise

それは、向田邦子さんの「父の詫び状」という本です。


なぜこの本を読もうと思ったかといいますと、

うちの子の日本語補習校の国語の教科書の中に、向田邦子さんの書かれた「字のない葉書」という話が載っていまして、

うちの子の音読の宿題に付き合って その内容を聞く羽目になったわけですがlaugh


その話(実話だと思います)は興味深く、また向田邦子さんの文章表現がとても歯切れがよくて読みやすく、

そして彼女の代表作の一つとして紹介されていた「父の詫び状」というタイトルがちょっと気になって、

昭和初期の、ほぼ例外なく頑固で絶対的だった当時の「父親」の詫び状とは、いったい何だったのだろうと思ってしまったのでした。


うちの近くの図書館には、日本語の文献もそこそこ置かれており、もしかしたらその本もあるかも、と思って検索したところ、ありませんでしたOMG

しかし、規模は大きくありませんが、日本の本だけを扱っている図書館がありまして、

うちの奥さんがそこで向田邦子さんの上記の本を探して、借りてきてくれたのでしたsmile



この本は、いわゆるエッセイ集であり、実話が多数掲載されているのですが、思った通り文章の歯切れがよくて、内容も面白いです。

・・私は、今時の日本語表現にはついていけていないかも知れませんが、こういった良書を通して日本語の本来の文章のすばらしさは忘れないようにしたいところです。