アメリカでは、基本的に車を購入したその日にその車を自分のものとして乗って帰ることができるからです。
日本では、新車を購入すると、もしくは中古車をショップなどで購入する契約をすると、車庫証明を取得して後それを持って行って初めて名義登録や名義変更などの手続きに進み、そしてナンバーが取れてやっと納車・・、という感じの形になると思います。
したがって、車を購入しても本当に自分のものにして乗り回せるようになるまでには、少なくとも数週間はかかるのが普通ではないかと思います。
また、日本の車のナンバーは、盗難防止のために後ろのナンバーは陸運局でしか発行できないカバーみたいなものでねじ止めしてある部分を隠しているため、そのカバーを壊さない限りナンバーを取り外したりはできません。(もしそのカバーがついていなければそれはナンバーを不正に取り外した経緯があることとなり、警察のお世話になることになると思います)
ところがアメリカのナンバーは、ドライバー類の工具があれば簡単に外せてしまいます。
もちろん、ナンバーを勝手に取り換えたり盗んだりするのは犯罪ですが。。
私の場合も、ディーラーにてRAV4の購入を決めた際、「今日の帰りはバスではなくて、RAV4に乗って帰れるよ!」と言われました。
ただ、ボディのコーティングオプションを付けたので、作業に数日かかるということで、結局その日乗って帰ることにはなりませんでした。
それでも、私がセールスマンの方やファイナンスの方と購入手続きを進めている2~3時間の間に、すでにいわゆる仮ナンバーが取られており、いつでも乗れる状態にはなっていました。
その辺の手際は物凄くいいようです(笑)
なお、アメリカの「仮ナンバー」は紙です。
リアガラスの内側から、外に見えるようにしてセロテープなどで貼るだけです。
しかもその紙というのも非常に簡単なもので、正直いくらでも偽造できてしまいそうな感じのものです。(当然犯罪です)
その紙の仮ナンバーの有効期限がだいたい一か月強となっており、その間に正式なライセンスプレートが発行されて、それに付け替えるという流れになります。
そして正式なライセンスプレート受け取るときに、一緒に重要な書類を受け取ることになります。
それは、Registration Certificateと呼ばれるもので、いわゆる登録証明ですね。
日本でいうところの車検証に近い役割を果たす書類と言えると思います。
こんな感じの書式になります。

「車検証に近い」という言い方をしたのは、これも大きなアメリカと日本の違いだと思いますが、アメリカには「車検」という概念がないため、「車検証」は存在しないからです。
もちろん、だれも整備不良の車には乗りたくないので、自分の意志で、もしくは購入時のディーラーのアフターサービスを利用して、車の検査を定期的に行う人が多いと思いますが、少なくとも日本のように「義務」ではありません。
したがって、ほとんど整備していない、ボロボロの車を、何十年も乗り続けることは可能です。
なので、週末の車の多い時間帯に、メジャーな高速道路を数十分も走っていれば、だいたい一台や2台は事故でもないのに途中で動かなくなって、路肩で立ち往生している車を見かけます。
そのような事情から、平気でセリカXX (スープラの前身で、確か昭和59年式くらいが最終型だったと思います。型番はたしかA50とかA60)のような旧車が現役で走っています。
軽く30年落ちですよね。。