【平成28年度技術士第二次試験「化学部門」必須科目Ⅰ-6】

****有機酸****

有機酸の主なものはカルボン酸であり、カルボキシル基 (-COOH) を持つ有機化合物を指す。最も単純なカルボン酸には還元性を有するギ酸(HCOOH)や、食酢の酸味成分である酢酸(CH3COOH)がある。2分子の酢酸が脱水縮合すると別の化合物の無水酢酸となる。

また、カルボキシ基を2つ持つ有機化合物をジカルボン酸という。一般的に、ジカルボン酸を加熱すると脱水反応を起こしてカルボン酸無水物を生成する。ただし、二重結合を持つジカルボン酸では、シス形のジカルボン酸(例:マレイン酸 《HOOC-CH=CH-COOH》)は脱水反応を起こすが、トランス形のジカルボン酸(例:フマル酸 《HOOC-CH=CH-COOH》)は脱水反応を起こさない。

 

フトマキ(太巻き)と覚えましょう

 

マル酸⇒ランス、マレイン酸⇒ス(シス)

 

オリジナル記憶法です (笑)

 

****参考資料****
1)「平成28年度 技術士二次試験『化学部門』解答事例集」、新技術開発センター
2)カルボン酸 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/カルボン酸


※問題文と正解は日本技術士会ホームページ(https://www.engineer.or.jp/)を参照