「不顕性誤嚥(サイレントアスピレーション)」ということばを耳にしたことはあるでしょうか?
通常は誤嚥すると「ゴホゴホ😫」とむせますよね!
しかし嚥下障害の方の中には誤嚥しているのにむせなかったり、睡眠中に無自覚に唾液や鼻腔粘液が呼吸にともなって、少しずつ気道に入っていく方もいるのです。このように本人の無意識のうちに唾液などを気管に入れてしまうことを、不顕性誤嚥(サイレントアスピレーション)といいます!!
このような患者さんは誤嚥をしてもむせないために見た感じ上手に摂取できているように見えます。
しかし実際には誤嚥をしており、むせないために気管に入った食物を外に出せずに肺炎になるリスクが高い患者様です。
誤嚥といえば一般的に「むせる」ことで判断する場合が多いと思いますし、実際に誤嚥の症状に「むせる」とあります。しかし、むせない誤嚥がある事を知らない人も多く、発熱や痰の増加などの症状が出るまで気づかず、肺炎が重症化してしまうこともあります。
不顕性誤嚥の原因はいろいろ考える事ができます。喉頭の感覚を司る神経の損傷でもおこります。その他、加齢・放射線療法・気管切開・呼吸器疾患・低栄養・向精神薬内服などが原因となる事もあります💦
常にのどで痰がゴロゴロしている人は咽頭・喉頭の感覚が鈍い証拠で、不顕性誤嚥の可能性が高いと言えるでしょう☝️
不顕性誤嚥の判断は非常に難しいため、異変を感じなくても定期的に検査を受けるようにするなども一つの方法でしょう😄