昔、「大草原の小さな家 Little House on the Prairie」というアメリカのテレビドラマがありましたが…昔のアメリカは大草原(プレーリー)が広がっていたのです。
画像はプレーリーの種を販売しているPrairie Moon さんよりお借りしました。
鳥、蜂、蝶、ヘラジカやバイソンがたくさん生息していた大草原は、都市開発されたり、農地になったり、あるいは外来種が元々生えていた植物の居場所を脅かしてきたりで、今ではずいぶん減ってしまいました。
現在のアメリカではバックヤード、フロントヤードともに芝生にしている家庭がほとんどです。
ところが、そのバックヤードの一部を、プレーリーに戻している家庭もちらほら見かけます。
我が家のお隣さんも、お向かいさんも一部をプレーリーにしています。私のガーデニング友達も、ご主人の意向で、フロントヤードのほとんどをプレーリーに戻しました。プレーリーに戻すって、雑草生え放題にするということではありません。雑草にはたくさんの外来種や、増えすぎて収拾がつかなくなるものもあります。そうではなく、この土地に元々生えていた、ネイティブプランツだけにするのです。
お隣さんは「ポリネーター、特に蜂にもっと畑に来てほしいから」。
お向かいさんは「ガソリンをたくさん使う芝刈り機を頻繁に使いたくないから」。
お友達は「急な坂なので芝刈りをするのが大変だし、ポリネーターにたくさん来てもらって、たくさん植えている果樹の受粉をやって欲しい。それにプレーリーのワイルドフラワーが綺麗だから」。
プレーリーにする人の共通点は、現代の地球が抱える環境問題をどうにかしたいと考え、自分でできることから始めていることだと思います。
私もバックヤードの一部をプレーリーにしたかったのだけど、やっと今年の春に始めることができました。場所は、2019年から昨年までの5年間、畑として使った場所です。今年の春から、畑は隣に移し、これまで畑として使った愛着ある場所に、プレーリーの種ミックスをまきました。
2025年4月30日
我が家のプレーリーのサイズは約90メートルx25メートルです。
プレーリーにするのも簡単なわけではなく、草が生えていたら一旦更地にしないといけません。私はずっと畑に黒マルチを使っていたので、更地にする手間は省けました。でもフェンスを取り除き、新しい畑にフェンスを移す作業は本当に大変でした![]()
種ミックスは、信頼のおけるショップで販売されているものを買いました。
(アメリカのPrairie Moonさんというネットショップで購入しました。)
こんな広範囲に水やりできるはずもなく、全て雨任せです。種まきは、数日雨が続きそうな日の前日にしました。
プレーリーを育てていくのは3年がかりです。ホップステップジャンプの3年間なんだそうです。
1年目はホップの年で、ほとんど雑草?という状態なんだそう。
2年目がステップ
3年目のジャンプの年にようやく完成
長い道のりです。
2025年7月11日(種まきから2ヶ月半後)
2週間の日本帰省からアメリカに戻ってきたらこんな状態で、びっくりしました
出発前はまだ土が見えている状態だったのですから。
1年目は、4インチから8インチの高さ(10cmから20cm)の高さを保つことが必要で、それ以上の高さになったら除草機で上をカットする必要があるのです。雑草がまだ多く、種まきした在来植物はまだ低いので、在来植物に太陽の光を当てるために、除草機が必要なのです。
日本から帰ってきたら120cmはあり、焦りました。黄色い花は在来植物のBlack-eyed Susanで、プレイリーの植物の代表的な花で、まいたプレーリー種ミックスに含まれていたもの。これはカットするのは気が引けたので、それ以外を20 cmの高さまでカットしました。
2025年7月28日
Black-eyed Susanがさらに増えてきました。
私はカラフルな在来植物のお花でいっぱいにしたいのだけど、これではBlack-eyed Susan畑になっています
それ以外の雑草もすごいぞー![]()
これは正常な状態なんだそうです。一年目からたくさん咲くのはBlack-eyed Susanなんですって。ホッ!!
長くなるので続きはまた後日にしますね。
読んでくださってありがとうございます。




