みなさん こんにちは

 

きょうは旧暦の9月9日。五節供のひとつである「重陽の節供」

 

「菊の節供」とも呼ばれ、菊酒を飲んだり、栗ご飯を食べたりして

 

無病息災や長寿を願います

 

最近はあまりなじみがない節供ですが、旧暦を使用していた頃までは

 

五節供を締めくくる最後の行事として盛んに行われていたといいます

 

 

キクの正式な和名は「イエギク(家菊)」。キク科キク属の多年草

 

学名は「クリサンセマム・モリフォリウム‘Chrysanthemum morifolium’」

 

属名のクリサンセマムは「黄金の花」

 

モリフォリウムは「桑のような葉を持つ」という意味

 

西洋に最初にキクが伝わったのは中国からで、黄菊が多かったよう

 

 

「イエギク(家菊)」とは、品種改良された園芸種のキクの総称

 

単にキクと言うとこのイエギクを意味するそう

 

また、野生のキクは「ノギク(野菊)」として区別されます

 

中国の宋から明の時代に「チョウセンノギク」と「ハイシマカンギク」の交雑により

 

作り出されたといわれます

 

日本には8世紀後半、奈良時代の末か平安時代の初め頃に薬用、観賞用として渡来

 

万葉集にはキクを詠んだ歌は一首もなく

 

平安時代に成立した古今和歌集(905年)から多く登場するようになったそう

 

 

一枚目の写真は、2020年11月に訪れた三渓園の菊花展で撮った

 

旧矢箆原家住宅で展示されていた「菊の生け込み」

 

迫力あるフラワーアレンジメントが魅力的でした

 

二枚目の写真は、菊花展に出展されていたキクをコラージュしたもの

 

色や形が豊かな菊花たちには惚れ惚れしてしまいます

 

 

そろそろキクの咲き誇る季節が到来し、あちこちで菊花展が開催される頃

 

日本の秋を彩る菊花展に出かけてみてはいかがですか

 

i.s星