みなさん こんにちは

 

カサカサとした果実の中にある沢山の種子が今にも飛んでいきそうな「枯れ芙蓉」

 

趣きのある姿が観賞用に愛でられているといいます

 

 

種子は、長さ約2mmの腎臓形で、淡褐色の粗い長毛があります

 

毛をまとった種子は風で散布されます

 

盛りを過ぎ、枯れた姿にも趣きがあり、美しいと感じるのは日本人ならではの美意識ですね

 

 

夏にピンクの華麗な花を咲かせていた「フヨウ(芙蓉)」

 

 

台湾、中国が原産地のアオイ科フヨウ属の落葉低木「フヨウ(芙蓉)」

国内では四国から沖縄にかけて分布し、海岸近くに自生します
 

また、観賞用として栽植されます

 

樹高は1~3m。樹形は株立ち状。根元から何本もの細い幹を立ち上がらせます

 

葉は手のひら状に浅く3~7裂し、互生します

 

開花時期は8月~10月。上部の葉脇に淡紅色の5弁花をつけます

 

花の真ん中にあるブラシのような形のものは、雄しべと雌しべの集まったもの

 

これは、ハイビスカスなどフヨウ属の特徴だといいます

 

花は早朝に開き、夕方にはしぼんでしまう一日花

 

花後にできる実はさく果。熟すると下部が裂け、種子が散布されます

 

園芸品種には、八重咲き、白色、白から紅色に色が変わる酔芙蓉などがあります

 

俳句では「芙蓉の花」は秋の季語。「枯れ芙蓉」は冬の季語

 

 

「枯れ芙蓉」の写真は、2014年10月に鎌倉市にある極楽寺の山門前で撮ったもの

 

「芙蓉の花」の写真は、2021年8月に自宅近くの住宅街で撮ったもの

 

i.s星