日経テクノロジーOn line(2015/08/07 00:00)
「不具合情報を収集・蓄積するだけでは使えない」
http://techon.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20150806/431183/


 なかなか時間が取れず、久しぶりの更新となってしまいました;
そして記事も古くて長い。。。のですが、一読の価値はある記事だと思いますので、まだ読んでいない方は興味があれば。

 長年、設計畑を歩んでいらっしゃる技術者の方が、ご自身の知見やノウハウをどのように『記憶』し、『引き出す』のか?
 この問題は、私が仕事を進めるために自分自身の課題として検討しているのですが、最近分かってきたことがあります。

 ベテラン技術者の多くは、知見やノウハウのような知識を『構造化』して記憶していないことが多いということ。
その場合、過去の実体験に基づく不具合の経験が、「事象」として記憶のカギとなっていて、その時の知見やノウハウが引き出されてきます。
 しかし、「不具合」と「事象」に対して十分な考察がなされていないことが多いため、事象から不具合に結び付く可能性を関係者へうまく説明できなかったり、事象そのものは不具合に直接関連しておらず、予測通りの不具合が再現しなかったり・・・
 せっかくの知見が十分に活用されていない場合が多々あります。

 そんな時に「SSM」という手法は非常に有効です。
SSMの概念は、機械を設計するときの設計意図と共通しているので、機械技術者にとっては容易に理解できるもの。
 さまざまな事象に対して、きちんと負荷と耐力の関係を明確にして整理すること。
を基本としています。
記事ほど体系化できてはいませんが、僕も同様の考え方で、構造化を図った事例がたくさんあり、それが有効であることも確認しています。

 不具合事例は集めているけれども・・・活かしきれていない。
と感じていたら、試してみてはいかがでしょうか?

KEN