⚠BLです。大宮付き合っている体です。
細かいところは気にしなくて、なんでも許せる方向け。







ニノ「遅くなりましたっ」


あれから数分してニノは帰ってきた


でも電話の内容を、相手を尋ねることはできないままで



ニノ「あ、すいません、待っててくれて・・・」


『大丈夫』、そう言えばいいだけなのに


今はそれさえ言葉が喉に詰まってなかなか上手くでてこない




大野「うん・・・・・・食べよっか」


たぶんこれがおれの精一杯


彼の目なんて見れたもんじゃない


見てしまったらおれの気持ちを見透かされてしまいそうで


おれはプルタブに指を引っ掛け、開けるのに必死なフリをして


じっと見つめる彼の視線に気づかないようにした




そして二人でどんどん缶を空にしていく


おれは割と酒に強いけどニノはそうじゃない


すぐに顔が赤くなって


ニノ「んふふ〜久しぶりですね、智の家」


そうやって酔っぱらう


そんな彼の姿に癒されながら



『松潤にもそんな顔してるの?』



なんて内心蔑んでいるおれがいる







いつ、話を切り出そうか・・・



酔った君におれの気持ちは伝わるかな


伝わって欲しいけど届かないで欲しい


ニノ、いつの間にかおれ結構ワガママになったみたい



立ち上がりニノが酒と一緒に持ってきたお菓子を取りに冷蔵庫へ向かった


袋ごと手に取るとキッチンから踵を返しテーブルへ向かう


袋をテーブルの上に置き、立ったまま



ニノが丁度缶を空にしたことを合図におれは告げた







大野「ねぇ、ニノ」


ニノ「なんですか?」



こんな時ですら、彼はおれの気持ちなんてわからずあどけなく笑う




そんな顔が好きだ、いつまでも見ていたい


抱きしめたい、『愛してる』と伝えたい


でも・・・










大野「ニノ、別れよう」




ニノ「・・・・・・え?お・・・の・・・さん・・・?」



瞬間ニノの顔から笑顔が消えた




こんなに動揺しているニノは今まで一度も見たことがない



こんな顔させたかったわけじゃない




だけど、ごめん、やっぱり




大野「俺・・・もう、限界だ」



おれは彼に聞こえるかわからないような声量で呟いた








今まで溜めてきたものが一気に溢れかえった気がした


いつの間にかおれの中にあったニノへの"好き"は大きく膨らみ



それこそおれだけでは抱えきれないほどになっていた




それがいつからか嫉妬に変わって自分でも女々しいって思うけど、やっぱり気持ちは止められなくて





結局ニノを傷つけた




大野「・・・・・・」




ニノは席に座ったまま静かに言った



ニノ「・・・なんで、ですか?」




さっきより冷静に感じたけど声は微かに震えていて




おれの中に残った罪悪感と




そして、それに反して




なんでって・・・そんなの言わなくてもわかるだろ



なんて思ってしまう気持ち



そんな思いが混ざり合うことなくおれの胸を強く締め付ける










大野「好きな人ができた」





咄嗟の嘘だった

 




ニノ「・・・え?」




大野「・・・好きな人ができたんだ、だから別れてほしい」




生まれた罪悪感を閉じ込めるようもう一度強く告げた




ニノ「う、そ・・・ですよね?ねぇ・・・大野さ、ん・・・?」




大野「・・・・・・」



おれは否定せず黙り続けた



それを肯定と受け取ったニノは


いつの間にか溜まっていた彼の涙が堰を切ったかのように溢れ出てきた




おれは知らないふりをするように俯き目を逸らす




ニノは嗚咽を抑えるように、おれに懇願するようにかすれ声で小さく呟いた




ニノ「ねぇっ・・・冗談だって・・・・・・冗談だって、言って・・・言ってよっ」




おれにしがみついて必死に訴えたその声は


今のおれの耳には痛いくらい響く




ニノに掴まれた肩が熱い



その手を掴もうと手を近づける






脳裏で松潤が"ニノ"とそう呼んだ気がして



大野「っ・・・・・・」



思わず伸ばしかけた腕を引っ込める




ニノ「うぅっ・・・ひっく・・・っく・・・・・・」



なんでそんなに泣くの?






『泣かないで』



つい言ってしまいそうになる言葉を必死に飲み込む




泣かせた張本人がそんなこと言えるわけない







しばらくニノは泣いていた




そんな彼にトドメを刺すように


大野「・・・ごめん」



それだけ最後に告げた





ニノ「・・・やっぱり」



何かを呟いたニノの声など到底おれには届かない




ニノ「ぁ・・・っごめん、なさい・・・こんな、に泣いてっ、ひっく」




まだ止まない涙を遮るようにおれの腕からパッと手を離すと



俯いたまま歩きだし、コートを手にした




ニノ「・・・帰りますね・・・片付けできなくてごめんなさい」




静かに告げるとニノはおれの横を通り過ぎ玄関から消えていった






一人取り残された空虚な家に、自分の家なのに何故か落ち着かなくなる






自分から告げたはずの別れの言葉は





自らの心に刺ささり、ポッカリと大きな穴を開けた─────────












続く〜




内容に悩んでいたらいつの間にか年末に、

そしてあっという間に年が明けて、気づけば16日も経過しておりました・・・


遅くなりすぎました・・・!!(/Д`;

本っ当に読んでくださった方ありがとうございます<(_ _)>感謝の言葉しかありません!



これからもマイペース過ぎますがよろしくお願いします(*ˊᵕˋ*)ノ