⚠BL小説です。櫻葉の物語、ちょい大宮。(大宮自体は出てきません!)

『君の愛しい人になりたい』とは関係ないです!

Aside









12月24日


丁度日付が変わったころ



今年もあの人からメールが届く



『誕生日おめでとう!いつも本当にお世話になってるしお世話してます笑私の些細な変化にもいち早く気づいてくれて感謝してます。ライブで忙しい日々続いてるけどまたご飯でも行きましょうね。』




俺は毎年あの人からくるメッセージを噛み締めて読む




だって叶わぬ恋だから







何年前だろう?


もう随分昔のことだけど


子供ながらに今でも鮮明に覚えてるんだ


まぁ子供ながらにって言っても15歳くらいだけど


初めてこんなに人を好きになったってこと




もともと特別な距離感で結ばれていたけど


いつの日かあの人がリーダーに向けている好意に気づいた


そもそも鈍感な俺がなんで、あの人がリーダーを好きだってわかったかっていうと



視線がぶつからなかったからなんだよね




俺とあの人・・・ニノの視線が



"好きな人の好きな人がわかる"って、やっぱ自分が相手を見てるからこそ、相手が誰を見てるかわかって気づくんだよね



しかもニノの相手はリーダー


正直めちゃくちゃ動揺した



でも、ニノもリーダーもお互いに想いを寄せてるってわかった時


すごく嬉しい気持ちになったんだ



俺の好きな人は幸せなんだ、って





それから何年経ったっけ?



ニノとリーダーは遠回りを繰り返して、ようやく同じ道に立った


自己満とか思われるかもしれないけどやっぱり嬉しかったし、ニノの笑顔が見れることが俺の幸せだった


ニノとリーダーが付き合うことになったって報告されたその日



みんなが帰った楽屋に一人取り残された俺は自然と泣いてた



嬉しいのに涙が止まんなかったの



やっぱ悔しかったのかな?


『俺の方が先に出会ったのに、


俺の方がずっと一緒にいたのに、


俺の方が・・・



俺の方が絶対、先に好きになったのに』



空虚な空間に零したそれは誰にも届くことなく消えた




はずだった



ポンと背中を叩かれ、驚いて弾かれたように後ろを振り向くと



そこには帰ったはずの翔ちゃんがいた



A「っ、ご、ごめん、翔ちゃんっ・・・俺、こんなこと・・・」



S「いいんじゃない?俺は何も聞いてないから気にしないでいいよ」



翔くんは怒らなかった



ただ黙って俺の隣に座って俺の背中を優しく、ポン、ポンと叩いてくれた



いいのかな?俺、翔ちゃんに甘えて



そんなことを考えている間に涙が次から次へと溢れてきた



「ふっ、うぅ・・・ひっく・・・くっう、うぅっ」



こんなに泣いたの何年ぶりだろう、子供以来だろうか



子供のようにわんわん泣いた



いや、もしかしたら子供以上に泣いたかも




少しして、涙が止まり落ち着くと俺は翔ちゃんに声掛けた


A「・・・ねぇ、翔ちゃん」


S「なに?」


A「俺ね、ニノのことが好きだったの」



S「・・・・・・うん、知ってるよ」


A「でも、ニノがリーダーのこと好きなのも知ってた」


S「・・・うん」


翔ちゃんは口出しはせずただ相槌を打ってくれた


A「あんな醜いこと思っちゃうなんて、俺サイテーだね・・・」


S「・・・・・・」


A「でもさ、それだけ好きだったってことだよね」


無駄に明るく伝えると翔ちゃんは優しく微笑んだ



S「・・・・・・相葉くん、後悔・・・してない?」


A「うん、後悔はないよ」


そういった自分の力強い声に途端に恥ずかしくなり、俺は続けて笑って言った


A「あのね、俺ニノのこと大好きだったけどね、リーダーのことも好きだったよ」



そうだった、確かにリーダーに嫉妬したこともあったけどそれでもリーダー自身の優しさも知っていた



だからきっと二人のことも心から応援できるのだろう


S「なら、よかった」


翔ちゃんは俺の顔を見るとまた微笑んでくれた



A「翔ちゃん」


S「・・・ん?」


A「ありがとう」



そう言うと翔ちゃんは照れたように顔を背けながら笑った


S「どういたしまして」










数年後〜




A「なんてこともあったね〜」


S「はははっ、懐かしいね、何年前だろ?」


盛大に笑う彼を見つめながら俺はこの頃からずっと抱いていた疑問をぶつけた



A「ねぇ、翔ちゃん」

 

S「なに?雅紀」


A「・・・あの時なんで楽屋に戻ってきたの?」


S「・・・・・・わ、忘れ物」


急に目を泳がせた彼に俺が詰め寄る


A「翔ちゃん?」



S「・・・ごめん、雅紀が泣いてると思ったから・・・」



A「うひゃひゃ、何それー!」


ドラマのセリフみたい、なんて笑うと



S「だってあの二人から報告受けてから全然元気がなかったから・・・」


翔ちゃんは少しだけ顔を赤くした


A「・・・昔から翔ちゃんは優しいな〜」





ここ数年でいろんなことが変わった



まず、ニノとは兄弟のような関係に落ち着いたこと


たまに近すぎってリーダーと翔ちゃんが止めに入るけどね笑



もう1つはもう気づいてると思うけど俺と翔ちゃん、あの日から少しずつ変わっていった俺たちの関係は恋人に昇格した



そして最後は翔ちゃんが俺を"雅紀"って呼ぶようになったこと


初めは少し違和感があったけど今ではこっちの方が落ち着く








『なんであの時俺の好きな人がニノだって知ってたの?』


本当はそれも質問してみたかったけどやっぱやめた!


だって聞くだけ野暮じゃない?




"好きな人の好きな人は簡単にわかっちゃうんだから"




翔ちゃんがそうだったかはわからない


でも夢くらいもったっていいでしょ?





S「何笑ってんの?雅紀」


A「うひゃひゃ、秘密ー」



うん、これはおれだけの中にしまっておこう




そして俺たちはどちらともなく顔を近づけた





fin〜








あとがき


相葉くんHappy Birthday☆

これからも元気な相葉くんでいてくださいヽ(*´∀`)ノ


今日、23時56分15秒にニノの『メリークリスマス』を流そう!

そうすれば25日に日付が変わった瞬間ニノに「メリークリスマス」って言ってもらえるから照れ