⚠BLです。大宮付き合っている体です。
細かいところは気にしなくて、なんでも許せる方向け。











翔くんから渡された紙に書かれた店名をスマホに入力し



地図で道を確認しながらようやく店の前にたどり着く



少し息が切れ、呼吸を整えるために深く息を吸う





すると



ニノ「え・・・」



大野「!!」



丁度店から出てきた彼がいた




驚くようなタイミングの良さに呆然とした




でも、慌てて踵を返そうとするニノに焦って声を掛ける



大野「あ、あのさっ!」




おれはやっとの思いで彼の足を止めると




ニノ「・・・なんですか?相葉さん待たせてるんで手短にお願いします」




彼は静かに振り返り冷たくそう言った





大野「・・・おれまだニノの話聞いてない」




あの時感情的になってそんな余裕なんてどこにもなかった



もう遅いのかもわからないけど聞かずにはいられなかった




ニノ「・・・別に、もういいですよ・・・・・・過ぎた話は関係ないでしょ」




やっぱり遅かったのかもしれない


それでも



"誰かに取られたあとじゃ遅いんだから"



翔くんのその言葉に背中を押され



大野「違う・・・おれが聞きたい」



そう強く断言する



ニノ「・・・」



ニノは気まずそうにおれから顔を逸らし一瞬黙り込んだ



大野「あの時、聞いてあげられなくてごめん」




ニノ「・・・・・・今さら、なんでそんなこと言うんですか」



大野「・・・」



ニノ「・・・今相葉さんと飲んでるんでまた今度にしてもらえますか?」


大野「そしたらっ、ニノ逃げるだろ」



どうにか彼を繋ぎ止めたくて咄嗟に放った言葉だった



きっとそれは地雷だった



ニノ「・・・逃げたのはあんたの方だろっ!?」



初めて怒りで口調を荒らげ、おれを睨みつけてきた


ごもっともだ


あの時逃げたのは


ちゃんと向き合わなかったのは、おれだった


返す言葉がない





でも、おれは


諦めるためにここに来たわけじゃない




大野「うん、だから向き合うためにここに来た」



ニノ「っ・・・」



ニノは少し驚いたような表情をし息を呑んだ



ニノ「・・・・・・・・・今さら、そんなの遅いですよ」



消え入りそうなほど小さな声で言った彼の耳は僅かに紅潮していた



大野「っごめん、ちょっと待ってて」



ニノ「へっ?」




おれは考えるまもなく店の中へ入り相葉ちゃんを見つけると



ニノの荷物を全て手に取り呆然としている相葉ちゃんに向かって


相葉「え、ちょ、リーダーっ?」


大野「ごめん、ニノのこと返してもらうね」


相葉「え・・・」


おれの言葉に相葉ちゃんは少し驚いてたけど直ぐに


相葉「わかった、大事にしてよね・・・次泣かしたら絶対許さないんだからっ」



そう言って笑ってくれた



大野「うん・・・約束する」



急いで彼の元へ向かうと後ろから




相葉「今度飯でも奢ってね〜」



おれは振り返る余裕なんてなくてただ片手を上げて返事した





大野「おまたせっ・・・」



ニノ「え?って、あれ?これ私の荷物・・・」



手に持っていたコートを渡すと、ニノは少し混乱気味にそれを羽織る



ちょっとだけ強引に腕を引っ張り自宅へと向かう



ニノ「えっ、ちょっと、大野さんっ?」







おれは黙ったまま足を速めた───────










続く〜