”生きることに気力を失くした私を変えたある体験” | ”女神セラピー”自分、人、地球を癒すセラピー/千鶴・女神養成塾

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女神養成塾☆千鶴
鎌倉在住



占い・スピリチュアルで

自分と人を癒す「女神セラピー」

女神養成塾・千鶴です。



こちらの記事の続きです。


 

人生の目的を失ってしにたくなった私が

不謹慎にも向かったのはホスピスでの

ボランティア。



週一回の3時間程度、

何の資格もありませんので

できることは限られていましたが

喫茶のお茶出し、

車椅子を押す、

シーツ交換の手伝いなどを

させてもらっていました。



平和で静かなホスピスの雰囲気が

なんとも私には

重苦しく感じられましたが

でも、やはり「来週も行こう」と

不思議な衝動に駆られており

2ヶ月くらい続けたと思います。



そんな私がボランティアを辞める

きっかけになったことがありました。



それは

「今日は喫茶お手伝いをしなくていいので

この患者さんの手を握っていてください」

と言われたことでした。



初老の男性患者さんで

家族がどなたもそばにいらっしゃらなくて

モニターをつけた細い体をベッドに横たえ、

意識はほとんどない状態です。



私は

「ご危篤なのに誰もそばにいないのか…」

と気の毒なような怖いような

そんな気持ちで手を握りました。



カトリックのホスピスでしたので

ドクターも看護師さんも信者さん。

もちろんこの男性患者さんもそうでしょう。

なのに、誰もそばにいないなんて。



手を握るのも躊躇われましたが

仕事だ!と思ったのもありますが

謎の親近感も抱いていました。



知っている数少ない讃美歌を歌いながら

骨と皮だけになったその手をさすり

初対面のこの男性の人生を想像していました。



すると突然

この男性が奇声を挙げて飛び起きて

体についていたモニターのコードを

引きちぎるように体から離してしまったのです。



突然の出来事に

怖くて動転した私は

すぐにナースコールをして

係の人を呼びました。

しばらくはドキドキが収まりませんでした。



駆けつけたドクターは

優しそうな女医さん。

私が狼狽えながら様子を伝えると

「仕方ないのよね…」と。

何が仕方ないのかというと

もうこのかたの命の火は消え掛かっていて

あと数時間という状態。



痛みがひどくていわゆる断末魔の叫びと

力を振り絞った行動を起こすけれど

これ以上の痛み止めは使用できない

ということでした。



全くの赤の他人の私でしたが

心から同情し、早く楽にしてあげたい

と思っていました。

もちろんその方法は分かりませんが。



そして落ち着くとまた

手をさすりながら様子を見守ります。



この男性はもしかして

見た目の年齢より若いのかもしれないし

もっと歳をとっているのかも知れない。

やがて旅立つというのに

家族も知り合いも来ないなんて

もしかしたら

人を遠ざける生き方をしてきたのかもしれない。



そして今

鎮痛剤も使えず、ただその時を待っている。

その時がいつなのかはわからないし、

その時までは苦しくても辛くても孤独でも

生きていなければならない。



それはこの男性だけではなく

私だってそうだ。



どんなに苦しくても辛くても

旅立つその日までは

生きていなければならない。

そうだ、生きなければいけないんだ…。



そのことをこの人が見せてくれているんだ、

私は一体

ここで何をやっているんだろう…。



そう思って

窓の外を眺めると

美しい秋晴れの空が広がっていました。

今でもよく思い出します。



しぬときまでは生きていないければならない。

どんなに惨めてでも、苦しくても

反対にどんなに楽しくても、

喜びに溢れていても

最後の時は全ての人にやってくる。



だったら

この人生をちゃんと生きよう、

もっとちゃんと生きよう、

自分で終わりにしようなんて思うのをやめよう、

そう思い、ボランティアを辞めました。



生きることに気力を無くした私は

苦しみながらも

最後の時間を懸命に生きていた

その人のおかげで救われました。



私を変えた出来事でした。




 

 

 

 

 

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