★環境が変わる時。視点を変え視野を広げるチャンス

２０年ちょっと前に熊本に住むことになった時

正直すごく嫌でした（笑）

新宿で生まれて、渋谷で育った私が

高校の修学旅行で行ったことがあるだけの土地に、

いきなり翌月から住むことになり

地図を引っ張り出してきて

「ここが熊本か〜〜」なんて眺めたことを思い出します。

元夫の転勤で急に住むことになった熊本。

右も左もわからず、同じ日本なのに生活習慣や

言葉も違ってびっくりしましたが

何とか慣れて楽しくなってきた頃、

テレビを観たり、東京の家族と話すときに

違和感を覚えるようになりました。

それは「東京の人は東京を中心に考えている」

ということ。

当時、東京のキー局の全国放送の番組を見て

当たり前なのかもしれないけれど

東京を中心に全てが回っているように話している感じがして

自分もその中の一人だったことに気づきました。

東京の人って、東京以外の土地のこと

かなり大雑把にくくって話します。

私もそうでしたけど。

熊本に住むようになって私は

「ああ、九州ね！」と東京の人に言われると

「熊本です」と答えながら

九州じゃなくて「熊本」だよ！

とイラっとしていました（笑）

そして「私もずっとそうだったな」

東京以外の特に関わりもない土地に関しては

大雑把なくくりにしちゃっていたな、と

反省しました。

その後。

４０歳で大手証券会社に中途採用組として

入社した時もびっくりしたことがありました。

私は新卒の時は銀行に勤めたのですが

その時の「扱い」と中途採用で入った会社の

「扱い」がまるで雲泥の差だったからです。

中途採用でも大手企業だったので

教育などはきちんと手厚くしてもらいましたが

会社に慣れることや仕事以外の細かい会社生活面では

ちょっと「？？？」と思うような

適当な「扱い」だったので

新卒の時は社会に出たばかりだし

本当に大変だったけれど

なんて細々と隅から隅まで面倒を見てもらっていたんだろう。

確かにきついこともたくさんあったけれど

文句が多かったな〜

と振り返り、

困難だったことだけでなく、

いかに大切に扱ってもらっていたかがわかり感謝しました。

人生には色々な局面があり

環境が変わることは何度もあります。

もちろん楽しいこと、幸せなことがたくさんあれば

いいのかもしれませんが

もしかしたら、それだけでは

人は成長できないのかもしれませんね。

器を大きくするという意味で、です。

なぜなら

環境という大きな生活の土台が変わる時こそ

かつての私のように、それまでの視点が変わり

同時に視野が広がるチャンスだから。

文句を言いたくなったり、ひどい目に遭えば

なかなかそうは思えないかもしれませんが

視野が広がるということは

偏りがなくなってくる、ということでもあります。

狭い視野で偏っていて

結局苦しいのは自分です。

でも視野が広がれば

嫌なこと、不都合なこともたくさん見えてくるでしょうが

当たり前すぎて「気づかなかったありがたいこと」にも

目が行きます。

文句を言ってわが身を嘆くか。

いままでと違う何かに気付こうとするか。

どっちにするか。

それは自分次第。

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