居場所 | エネルギーコンサルタント 菜夏山千晶

エネルギーコンサルタント 菜夏山千晶

エネルギーコンサルタント兼ヒーラーとして、のべ3000人の方に本当の癒しを体感して頂くセッション・セミナーを提供。 スピリチュアル漢方&薬膳スタイル講師としても各種講座を開催。

私が幼少期の頃、母は病気で、ほとんどが入院生活でした。

私は周囲からは「子供が小さいのに大変だ・・・困った・・・」と聞かされる事が多々ありました。

それを聞きながら「私がいると大変なんだ。困るんだ・・・」「私はいない方がいいんだ」という気持ちが私にはありました・・・。

今思うと、子供がいなかったら楽な人生を送れるものでもなく、おそらくそんな事は誰も思っていなかったんだろと思います。

むしろ「どうやって、やっていこうか」と必死になってくれていたんだとさえ思ってますが「本当は、厄介な存在だったかも・・・」という気持ちも、まだ拭いきれない部分もあります。

そういえば、母も同じ事を言っていました。

脳梗塞で倒れた祖母に、母は「私が病気になっちゃって大変だったでしょ?」と聞いた事があったと・・・。

記憶が定かでは無くなってしまっていた祖母でしたが、母の存在は、しっかりしていたようで「お母さんは、せっかちで大怪我ばっかりしてハラハラしていた」と答えたと。

母は、そんな祖母に対して「迷惑かけちゃったね・・・。こんな私は、いない方が良かったでしょ?」と聞いたとの事。

祖母は、たどたどしい話し方で「心配で心配でしかたなかった。いなくなったらどうしようと、いつも思ってた」と言っていたようです。

母は滅多に泣く人ではありませんでしたが、「私は居ても良かったんだって」と言いながら号泣し始めました。

私は子供ながらにいつも思っていました。

母の立場だったら、きっと負い目を感じてしまうはず。

それを感じさせない様に、私は「お母さんがいないのは困る」と努めて言っていた気がします。

本当の心は、ただいて欲しかったから・・・

今思うと、母は「何かが出来ていないと、追い出されてしまうんじゃないか」という気持ちが凄くあったと思います。

「迷惑だから、いない方がいいんじゃないの?」という母の言葉に対して、今は亡き祖母が真っ直ぐに反応してくれた。

母は「私はここに居たんだ」と、凄く安心したんだと思います。

人は、どんな自分であろうと、“自分の居場所だと思える自分を望んでいる"と凄く感じました。