昨秋函館に出張した。

 

夜何を食べますかと聞かれたので、

「活きイカ!」と即答。

 

すると、

「イカは如何なもんかと…。

ブリならぶりっぶりありますが…。」

 

函館といえばイカなのに…。ショボーン

 

 

温暖化の姿が舌で捉えられた瞬間、

八代亜紀の舟歌が頭をよっぎった。

 

世界的異常気象も含め温暖化は

確実に足元まで忍び寄っている。

 

そして、その温暖化の犯人は

既に二酸化炭素(CO2)だと

特定され忌み嫌われている。

 

先進国は競って(ふりをして?)

このCO削減方向に予算を削り、

各企業は脱炭素の為に莫大な予算

を組み込まざるを得ない状況に

追い込まれている。

 

その中でも、

インフラの基本的企業である

セメント業界の悲鳴は強烈だ。

 

なぜなら、

省エネあるいはエネルギー転換

でなしえる削減は現実的だが、

プロセス由来のCO削減は

ある意味どうしようもない

ところがあるからである。

 

つまり、

セメント原料は石灰石なので、

 

CaCO → CaO+CO2 

 

となり、

プロセス上必ずCOは発生する。

 

我々人間も空気を吸ったら必ず

二酸化炭素を吐き出す。

 

むしろそれよりもっと自然に

COが出るのが

セメント産業なのだ。

 

そういう意味で、

大変気の毒なことだと思う。

 

それでも

この業界は努力している。

 

発生したCOを回収し、

水素を加えメタノールを生成し、

それを燃料の一部にすると

いう方法もその一つである。

 

CO+4H → CH4+2HO

 

ただ、水素を買わねばならぬ。

 

水の中に水素は沢山含まれているが、

電気分解で酸素と水素に分けるの

には莫大なエネルギーが必要だ。

 

そのエネルギーは

どうやって確保する?

 

などの問題は残るのだ。

 

以前

コロナウイルスに関して申し上げた。

 

神様は不必要なモノは

お造りにならない!

だからコロナウイルスも

きっと何かに必要なのだと。

現時点では阿保な人間には

理解できないだけで、

ひょっとしたら何かの突然変異の

スウィッチを押す貴重な役目が

ウイルスにあるのではないかと。

 

COもコロナウイルス同様に

世界中の嫌われモノである。

 

ただCOがコロナと違うのは

一般の人々さえも良い点を

知っているところだろう。

 

一番大きな良い(人間にとって)

ところは何といっても光合成。

光合成に二酸化炭素は必要不可欠だ。

 

6CO2+6HO+光 → CH12O6+6O

 

CH12O

我々がお世話になっている主食、

炭水化物である。これなくしては

我々人間はエネルギーを作れない。

 

植物がエネルギーを得て生存する

ためにCOは絶対不可欠。

 

また、植物は陸上だけではない。

海中には陸上以上の植物が存在する。

 

ワカメ等海藻もそうだが、

最も多いのは植物プランクトン。

 

植物プランクトンは動物プランクトンのエサ、

動物プランクトンは小魚等のエサ、

小魚等は大型魚のエサ、

大型魚は人間のエサ。

 

 

つまり、

二酸化炭素を効率よく回収し運搬し

保存できれば、海中にCOを固定し

植物プランクトンを増やすと

必然的に魚が増え、

我々人間にとっては美味しくて

安い魚が手に入る。

 

また、

植物工場にもCOを注入すると

成長が早くなる。

 

 

さらに、二酸化炭素と水素を原材料に

水素酸化細菌を作り、それをもとに

素材や燃料や薬等が作られる技術も

開発中だ。

 

誠にCO様様ではないか!

 

なので、現在毛嫌いされている

CO君は数十年後きっと世界中で

大人気になり、獲り合い合戦が

起こるに違いない。

 

考えてみれば、

廃プラスチックもそうだった。

 

最終処分場が見掛け比重の小さい

プラスチックですぐ満杯になった。

新しい最終処分場もなかなか開発

できない。日本国中の自治体は

悲鳴を上げていた。

 

また

燃やすとダイオキシンがでるという。

(塩素が含まれているプラスチック

のみからダイオキシンはでる)

 

このように

プラスチックは社会の嫌われ者だった。

 

それが、数十年前から燃料代替として

獲り合いになり、昨今の燃料値上げで

さらに奪い合いに拍車がかかっている。

 

COもきっとこの廃プラスチックと

同様の道を歩むであろうことを

否定するのは難しいのではないか。

 

その時こそ石灰山を所有している

世界のセメント各社の株も

うなぎ登りになるのかもしれぬ。

 

小学校の社会で教えてもらった。

 

「日本は資源がない国です。しかし、

水と石灰石だけはあります!」と。

 

黄金の国ジバングの石灰石版が

何十年か先に始まるのだ!