新刊案内:3巻はプチプチ小水力発電工作!家庭で手軽に水力発電を体感しよう | 全国ご当地エネルギーリポート!

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-エネ経会議・特派員:ノンフィクションライター高橋真樹が行くー

おかげさまで好評いただいているシリーズ本、『親子でつくる自然エネルギー工作』の第3巻「小水力発電」が発売となりました!


『親子でつくる自然エネルギー工作3・小水力発電』(大月書店)

ちなみに、このリポートでもたびたび登場している「小水力発電」ですが、聞き慣れない方もいるかと思うのでごくごくかんたんに説明します。通常の大型の「水力発電」は水をダムでせき止めて、一気に放水するものですね。これは大きな電力が得られますが、大規模な工事を行うことや、川の流れを止めてしまうので、環境にも大きな影響が懸念されます。一方、昔ながらの水車を初めとして川の流れを止めずに発電する方式を小水力発電と呼んでいます。これからの自然エネルギーとして期待されているのは、従来のダム式ではなく、小水力発電の方なんですね。


動物のキャラクターであそべる「シーソーししおどし」

というところで、今回の本ではその小水力発電のしくみを取り入れた工作をつくっています。もちろん、誰でも家庭で気軽にできるというのがポイントですから、「近所の川に行って・・・」みたいなのは入れていません。とはいえ、家の中には川は流れているわけではないので、家庭でできる水力発電づくりには、東京理科大学の担当の方とともにかなり頭を悩ませました。


かんたんに水力発電が楽しめる「スプーン発電」

それで完成したのが、今回とりあげているプチプチ小水力発電工作です。
おもちゃのタイヤとプラスチックスプーンを使った、小学校低学年でもできるかんたんな発電機や、お風呂の残り湯で発電するユニークなアイデア、それからちょっと手間のかかる中学生~高校生向けのCDを使った強力ジャグチ発電などさまざまバリエーションがそろっています。まあ強力といっても実用レベルではないことはご愛嬌ですが、それでも実際の水力発電の仕組みが家庭でてがるに学べるという意味では結構オリジナリティは高いです。発電以外にも、水の力を利用した楽しいおもちゃ
づくりも紹介しています。


流れ込む水流を利用して発電するユニークな「おふろ発電」

いよいよ夏休みも間近、この夏は、水力発電にも挑戦してみませんか?
あ、楽しく発電できますが、水は流しっぱなしにせずに大切にしましょうね(笑)!



力作!オリジナリティあふれる「CD発電」

『親子でつくる自然エネルギー工作3・小水力発電』(大月書店)