会員で太陽光部門テクニカルアドバイザーの林彰一さんの会社エコロジアが千葉県袖ケ浦市で進めていた60kW太陽光発電所(低圧)「エコロジア第一太陽光発電所」が、9月19日に着工し、10月15日に無事東京電力に連系し、売電を開始したというお報せがありました。
8月には林さんから以下のお便りを頂いていましたので楽しみにしていました。
「私の”まちづくりの師匠”から、「計画を練る前に、なにはともあれ地元にまず挨拶しに行きなさい」とのアドバイスをもらい、忠実に実行してきましたが、それが功を奏して、今のところ地元と良い関係が築けています。
区長さんと地元水利組合長さんのところに挨拶に行き、レターを書き、区の役員諸氏への説明会を開催するなど慎重に進めてきた結果、大きな問題も生じず企画を詰め、昨日無事契約に至りました。土地は柵渠工事、整地が始まりました。」
次に掲げる理念・目的を掲げて取り組みを開始
理念・目的
◆三方良し
✔太陽光発電ビジネス(売手、買手)と地域貢献(世間)の両立
✔ローカルコミュニティ志向&地域循環型経済(里山資本主義)作りへのチャレンジ
✔変化に対応したバランスと循環、持続可能性の追求
◆目的
✔自然の恵みに感謝し、規模の大を追わず、愉快で次世代になにかを継承できる事業
✔立地環境特性を深く学ぶ
✔小さく産んで育くむ
✔より環境負荷の低い方策を検討、採用
✔ノウハウの公開、共有を惜しまない
✔引き継ぎ方や始末の検討
地元への貢献として以下のことを行うとのことです。
地域貢献
✔景観配慮型。地元との企画協議を通じて最終計画決定
✔地元に対する非常時電源として開放
✔固定資産税納税や当社役員による「ふるさと納税」
✔発電所立地地区の自治会への加入と毎年の自治会費納付
✔保守業務(草刈り、見回り)などの地元発注の検討
✔地元に対してエネルギー関係の無料相談・セミナーサービス提供
このようなやり方で大手太陽光発電事業者とは一味違った太陽光発電所を今後も創っていきたいとのことです。
市街化調整区域 地目:雑種地 公簿面積: 1,207㎡の土地に、60kW=250W太陽電池240枚
パワーコンディショナ49.5kW 野立て地中埋設単管パイプ/アルミ架台方式設置角20°の発電所を建設。年間では一般家庭16~18軒分に相当する59,550kWhを発電する予定です。
発電所は、10月15日の連系開始後、概ね好天に恵まれ昨日までに累計6000kWhを超え、計画値の4割増しで順調です、とのことです。(11月18日現在)
地域との景観調和のために企画したキンモクセイ、サツキツツジ、オオムラサキツツジの植栽
ラジコンヘリからの空撮