「三角屋の交差点で」小田原シネマ館で7/24-30上映に先だち | おやまだやまと公式ブログ『推譲(すいじょう)』

7/8に「三角屋の交差点で」の監督の山田徹監督が小田原かなごてファームの事務所を訪ねてくれました。




山田監督は現在、二宮町に在住で、先日上映した「みちのく電記」の岩崎監督から紹介されました(岩崎監督は国府津に在住)。

 




「三角屋の交差点」は、原発事故で帰れなくなった99歳の母と息子夫婦の、三年間の記録

 

です。

 

原発事故でふるさとや仕事をなくし、アイデンティティーを失った人が、どのように自分として生きようとしているのか?

 

先日、6/18付の神奈川新聞に監督と作品の記事が掲載されてました。

 

まだ、この作品の事も、監督の事も知らない中で、私の目に留まり、記事をスクラップしておいたのです。


そしたら、岩崎監督からこの映画の存在と監督の事を聞かされ。

 

今、うちに来ている吉田君が「気になっている映画が今度小田原シネマ館にて上映されるので」とは聞いていたのですが、


この話をしたら、気になっていた映画はまさに「これです」と。

 

ということで、小田原かなごてファームの研修として入澤君も誘い、


今度、研修としてこの映画を小田原シネマ館にて見に行くことを決めました。

 

その神奈川新聞にこういう記述があります。

 



「これまでの上映では、社会的な立場や役割から解き放たれ、生き生きとする茂子さんへの共感の声が多く上がったという。


そうした声に接することで、嫁としての責任に生きづらい思いを抱える女性の状況や、家父長制が強い地方の息苦しさに「気づかされた」」。

 

この映画は、単なる原発事故ドキュメンタリーではなく、原発事故という未曽有のきっかけから、


「家」「私」「家族」「社会」を改めて考えていくという意味でとても興味深いのだと思います。

 

監督から頂いた、「三角屋の交差電で」のパンフレット。




これが非常に読み応えのある、まさに、本で、監督のページと上野千鶴子さん(東京大学名誉教授)のところまで読み進めてこのブログを書いています。

 

まだ、映画を見ていない中で、パンフレットで見たあらすじや、監督や、上野千鶴子さんの論評を読んで思うのは

 

平塚らいちょうの創刊した

 

『雑誌青踏』の


「原始、女性は太陽であった」。

 

原発事故という経験したことのない、苦難の中、家を失い、印刷所という仕事を失い、ふるさとを失っても、懸命に前を向いて生き抜こうとする女性のしなやかさとたくましさ。

 

そして、いつまでもぐじぐじして立ち直れずに、茫然自失、プライドが邪魔して現実を直視できず、目を背けている男性のさま。


事が起こり危機に瀕した時にこそ、女性の力が必要なのではないか?とも思えてくる。

 

神奈川新聞はこう続く。

 

浪江町の町議会議員には女性がおらず、意思決定の場に女性はいなかった。

 

『震災の証言はだいたい男の物語になる。その影には女性がいて、復興を支えてきたという事に気づいた。原発事故だって男の論理。当時、議会に女性議員がいたらどうなっていたんだろうかとも考えた』。

 

『山田監督は「先祖代々受け継いできた土地を汚染し、使えないものにしてしまった原発事故の重さ」とともに、「男性中心の社会を壊さないといけない」と痛感したという』。

 

時あたかも、皇室典範改正で、皇位を男系男子に固執し、女性天皇を認めないという


恐ろしいまでの男性偏重主義


を頑なに守ろうという議論が進む中にあって、

 

改めて、それでよいのか?

 

をも問うているこの映画は必見間違いなしだと思います。

 

前々から思っていましたが、小田原シネマ館は本当に良い映画を配給していますよね?

 

素晴らしい着眼だと思います。

 

山田監督から頂いた「三角屋の交差点」のパンフレットに、主人公夫妻が若かりし頃に印刷屋の看板の前で写真に納まるものがありました。

 



私はそれを見て涙が出ました。今書いていても、涙が出てきます。


こーいう当たり前の日常を原発事故は奪ってしまうんだ、という事をここから思うからです。


数えきれない、夢や希望を一瞬にして吹っ飛ばしてしまう原発事故。

 

いつの世も、国策の成れの果てに犠牲になるのは、名もなき家族たち。


しかし、その家族にも親があり、子があり、命がある。

 

政府は今、原発再稼働・新増設も含めてまっしぐら。

 

私は3.11と原発事故の衝撃で、今のように原発ゼロを目指し、原発に頼らない社会を創っていこうと、




日々、地域で足を引っ張る存在とも戦いながらソーラーシェアリングを実装することで、持続可能な社会を次の世代に引き継がせるべく日々奮闘しています。

 



その立場だからこそ、今の国民世論「原発回帰やむなし」という雰囲気、ある種のあきらめが定着するような事があっては絶対にならない。

 

原発の依存度を低減させ、原発に固執する政府、電力会社、官僚の鉄のトライアングルを破壊し、


真に国民のためになるエネルギー政策にしなければならない。
 

その立場からも、こうした「家族」に焦点を当てたドキュメンタリーをしっかりと焼きつけ、


自分が思う社会の創出に向けて思いを新たにする意味でもしっかりと映像を刻みたいと思います。

 

小田原シネマ館にて7/24(金)-30(木)一週間上映。※火曜日休館

 

7/24は10:30-

 7/25.26.30は13:30-

 7/27.29は16:00-

 

私は7/25に23歳の福島・大熊町出身の吉田君、入澤君という、私の直系の弟子たちと小田原かなごてファームの研修として拝見します。


この日は山田監督も来てくれるという事なので、終わったら一杯やりに行きます。

 

皆さんも是非、拝見されることをおススメします。