日日是好日という映画を鑑賞して感じた事 | おやまだやまと公式ブログ『推譲(すいじょう)』

日日是好日という映画を観ました。


これは昨日、神奈川県の大井町で毎年この時期によい映画を観る会でやっておられるそうで


主催者の中には、 田澤さん、木村ななちゃん、重田さん、大石さんなどは政治的な繋がりも含めた地域の活動でご一緒することも多いメンバーです。


たまたま重田さんのFacebook投稿を見て、日日是好日という言葉に惹かれて


よし時間もあるから見に行こうとなりましていきました。


この映画は主人公の典子がひょんなことからはじめた茶道を通じて体感した日常の幸福感を描く映画といえます。


2018年の映画で、黒木華さん、樹木希林さんが主演ですね。


なくなかった樹木希林さん、本当に味のあるいい演技をするな、と感じましたね。


西田敏行さんといい、樹木希林さんといい、昭和、平成の 名優がどんどんいなくなります。


演技力のある素晴らしい俳優がどんどんいなくなって寂しい限りです。




主人公の典子は、1993年に二十歳と確か映像で出ていたので私と5歳か6歳違いの設定になります。


今の年齢にすると50歳くらいということになります。


ちょっと違いますがしかし歩んできた時代の空気感はなんとなく共有できます。


僕ら世代はロスジェネ世代と言われ、非常に割を食った世代です。就職は超氷河期でした。


大学は出たけれど


そんな世代です。


主人公の典子もそうした背景の中で正社員になれず、アルバイトで食いつなぎながらいつしかそれが


フリーランスの記者


といわれる、そんな時代です。


政治改革の名の下に細川護熙連立政権が出来たのが93年、阪神淡路大震災、オウムの事件が95年の村山政権。拓銀や山一の破綻が97年。


2001年からは聖域なき構造改革を掲げた小泉純一郎政権は結局のところ新自由主義で非正規雇用を増やして郵政や道路公団に代表される民営化を推進して、日本的な安定感をかなぐり捨て、格差の拡大を推進してしまったということは否めないですね。


そんな時代背景のなかで主人公典子が生きる喜怒哀楽は、私が経験してきた人生と重なる部分もありました。


日日是好日というのは、おなじ事の繰り返しであったとしても、何一つおなじ事はない。今日ただ今のこれは2度とないことだから、今を懸命に大事に一生懸命生きなさい


ということなんだと私なりには感じましたね。ただ、幸せな時間、穏やかな時間を過ごすことが好日なのではないのであって、


雨の日や嵐の日もある。


それをも、やまない雨はないし、嵐はないのだから、そこを乗り越えて


あー同じ雨でも違うな

あー同じ嵐でも違うな


そんなことを感じる生き方を


と、おしえられました。


頭で考えちゃダメ

体が自然にそうなる


それだよな、とも思ったし


当たり前のことが当たり前に出来ていることが幸せなんだ


というのも、そうだよな、とかんじました。


大井町の実行委員会のみなさん、本当にお疲れ様でした。


これからもこうした機会が可能な限り継続されることを望みます。