ディオマガに掲載されていた会見内容を昨晩から3,4回読み返して、ようやくその背景が立ち上がってきた感じがします。その結果として前回記載した私の推測は情報収集不足、分析不足による見当違いの結論であることが分かりました。己の見識の無さに恥じ入るばかりであります。深くお詫びして撤回したいと思います。前回、前々回の記載にもこのあと補記しておくつもりです。
では怒りはおさまったのか?否。この理不尽さに対する怒りは私自身の中でより先鋭化しています。しかし同時に、たとえば個人のだれかにそれをぶつけることで発散できるような単純なものではない、ということもまたはっきりとしてきています。逆に我々は、この怒りをエネルギーに換えて次の活動に繋げていかなくてはなりません。そのあたりも含めて、私の現在の理解を記載したいと思います。
なお、この記事では高橋社長は「解任された」として叙述します。手続き上は辞任処理として扱われる事は承知していますが、このあと最後まで読んでいただければその理由も自ずとご理解いただけると思います。
まず、何故高橋社長は解任されたのか。その理由は(1)~(4)のいずれでもありませんでした。高橋社長は、
(5)高橋氏が社長に居続けると困る人がいるから
解任されたのです。では、誰が、どういう理由で困るのでしょうか?
高橋社長の理事長代行就任からの主な実績を並べてみましょう。
・川越前理事長の後任探し(代行就任)->後任として正式就任
・前理事長時代に作った累積赤字の解消
・運営法人の株式会社化、アビームコンサルタントを招き入れ収入規模拡大に関する公益法人であることの制約を取り払う
・J1再チャレンジ
・専用スタジアム問題に関する取りまとめ(未完)
こうしてみてみると、現場の強化は主に中井川専務に任せつつ、クラブフロントとしての体制強化に軸足を置いて二人三脚で活動されてきたことがよく分かります。個別に見てみましょう。
・川越前理事長の後任探し(代行就任)->後任として正式就任
副知事として兼任で後任探しを行い、なり手がいないからか自分が適任と判断したのかそのまま理事長に就任されました。これだけだと是非の判断が難しいですが、その後
・運営法人の株式会社化、アビームコンサルタントを招きいれ収入規模拡大に関する公益法人であることの制約を取り払う
という一大事業を成し遂げます。社長就任にあたっては県副知事を辞任しており、コンサルタントが知恵袋として付いているとは言え、事業のすべてについて必ず自分の言葉、自分の意思として語っているところを見ても、一連の取り組みに対する真剣さが見て取れます。またこういうクライアントはコンサルタントにとっても非常によい顧客であり、アイデアや知恵を出しやすいという面もあります。決して言われたことをすべて採用するわけではなく、要否を自分の考えとして最終的に判断する、というスタンスを貫いてくれるため、コンサルタントはより親身にかつ主体的に提案を続けることができるようになります。一方でアビームコンサルティングも大株主でありながら最終決定権を山形県(+協会)に委ねる、最後は主体として県を立てるスタンスを一貫して取っています。このような関係を株式会社化の過程できちんとアビームとともに築き上げた当人であり、その後関係の悪化を示す兆候が見当たらないことから、アビームがこのタイミングで高橋氏を解任させたい、と考える材料は見当たらないとしか言えません。
では、今回辞任を伝えた協会の理事長でもある細谷副知事はどうか?副知事を兼任する協会の理事長という立ち位置を考えた場合、口やかましいサポーターやスポンサーからのプレッシャーは株式会社が一手に引き受けており、協会は短期的に注目を浴びて結果を評価されてしまう事が少ないアカデミーや駅伝事業に特化することができます。言い方は悪いですが、こちらは天下りでのんびり就任してもそれほど難易度は高くなく、高橋氏が理事長、もしくは副知事としての立場に厄介ごとを持ち込むことにでもならない限り、わざわざ衆目を浴びながら解任を強行する理由はないでしょう。またもう一方の大株主としても
・前理事長時代に作った累積赤字の解消
という活動を行っており、文句の出る部分は見当たりません。
・J1再チャレンジ
これは主に強化部の実績ですね。そうすると残るのは・・・
・専用スタジアム問題に関する取りまとめ(未完)
高橋社長の会見でも、ここがもっとも不透明な部分です。私の認識の甘さを痛感する点のひとつとして、専用スタジアム建設に対する県知事、県のスタンスを正確に理解できていなかったところがあります。私は「相応しい条件が整ったら考えるけど、今はまだ考える時期でない」という位かと思っていましたが、ディオマガの記事などによると実はそれよりもずっとネガティブであるようです。山形市長の突然のスタジアム談義、ホーム移転構想や天童市の反発など、地元の利害が真っ向からぶつかる非常に面倒くさい状況で県知事は早々に仲裁することをあきらめ、クラブに一任する、という形をとります。高橋社長はそれを受けて、独自に諮問機関を設けて検討を行います。
果たして、県は本当にクラブにその検討を一任したつもりだったのでしょうか?つまり、その検討結果が十分練られたものであれば、どのような結論でも受け入れる準備があった、と言えたのでしょうか?
または、はじめからある種の結論を期待してはいなかったでしょうか?
会見におけるこの件の話されぶりを見る限り、高橋氏の渾身の検討結果は、どういうプロセスを取って専用スタジアムを建設すればよいか、つまり「スタジアムは必要」という方向性を持ったものであることが推察できます。また、コメントの中には、この検討結果が街づくりにまで言及していることを示唆するものもありました。Jリーグの事例調査や鹿島、千葉、吹田などに見られるスタジアムを中心にすえた大規模な都市開発計画を構想として備えていてもおかしくはないでしょう。いかにも、高橋氏の仕事ぶりから容易に推察できるアウトプットであるように思われます。
一方、仮定の話としてもし「そのうち、もうちょっと人気が定着してお金の心配をする必要がなくなったら考える」などと、適当にお茶を濁しておいて立ち消えにでもしておけばいいのに、と考えている人が、そのような高橋氏の検討内容が公になり、引き続いて自分にボールが渡されて次のアクションを決定付ける判断を迫られそうだ、ということが分かったら、その人はどんな事を考えるでしょうか。
スタジアム検討の結果公開を延ばされた挙句、今度はたった数日の臨時株主総会の日程までも前倒しされて息つく暇もなく、つまり取っておきの切り札をリークする余裕を与えられずに高橋氏が解任された、ここ数日間の慌しく目まぐるしい日程は、このように考えるとなんとなく辻褄が合うように感じられます。この検討結果は高橋氏個人ではなく、株式会社モンテディオに帰属するでしょうから、解任された高橋氏にはこの検討結果を独自に扱う権利はもはやありません。新体制の新社長が、継続して”適切な”取り扱いをすることでしょう。
そのように考えていくと、高橋氏の解任理由として「J2降格の責任」「黒字を強化に適切に利用できなかった」「動員の不振」などもっともらしいことを並べておきながら、後任者の選定理由を「明るいから」などと衆目の前で噴飯ものの説明をさせられた副知事も、実は自身が役人組織の中での道化であることを十分自覚されているのではないか、という思いがどんどん募ってきます。その立場であれば、それしか言えないでしょう。「私だって面倒事さえなければ無理に辞めさせたい訳じゃないのに。」なにせその”とにかく明るい”後任者の本当の役割は、協会や県をも巻き込んで大論争に発展すること必定の厄介事をもみ消して先送りにすることなのですから。
そうすると、我々のしなければならないことはこの怒りを感情のままにしておくことでも、到底民主国家の地方自治体とは思えない社会主義的事なかれ官僚機構の中で、順送りの結果介錯役や後任後始末役を仰せつかった定年間際の気の毒な地方公務員を吊るし上げることでもなくなってきます。しかし一方で、今性急に専用スタジアムの議論を進めてしまうことが、巨額の税金をごく一部の利益共同体のために投資してしまうことになるという実情から目を背けてはいけません。我々は、モンテディオ山形を、本当の「県民のもの」にしなければなりません。んだスタを毎回満員にして、チケット不足になって、スタジアムに来ない県民もみな一同にクラブの動向、成績に注目して、もはや「たかがサッカーにいくら金をださせるつもりだ」などと寝惚けても言えないようにしなければなりません。
そしてもしその”とにかく明るい”後任者がある程度まともな中間管理職であったなら、やがて組織に任ぜられた元の役割を遂行することよりも、今の高橋氏と同じように、どうすればモンテディオが成長し、どうすればクラブが山形県民と不可分のものとなり、そしてどうすればモンテディオと山形がともに元気になれるのか、そのためには自身がもみ消したアレはどのように扱うべきなのか、自身を見直すきっかけを持つ、そのくらいの勢いで、クラブとチームを支えていこうではありませんか。モンテディオが「サッカーチーム」であり続ける限り、逆に言えば「サッカーチーム」でしかないうちは、このような理不尽な扱いはなくならないでしょう。「年間15億も使って何が不満なんだ」と。相手は株主であり、同時に役人、政治家です。我々がそれを凌駕する正攻法しか道はない、と考えます。
もちろん、推進派の知事を当選させればいいんですけど、それで県民の生活が他のところで悪くなっちゃったら意味ないですしね。
では怒りはおさまったのか?否。この理不尽さに対する怒りは私自身の中でより先鋭化しています。しかし同時に、たとえば個人のだれかにそれをぶつけることで発散できるような単純なものではない、ということもまたはっきりとしてきています。逆に我々は、この怒りをエネルギーに換えて次の活動に繋げていかなくてはなりません。そのあたりも含めて、私の現在の理解を記載したいと思います。
なお、この記事では高橋社長は「解任された」として叙述します。手続き上は辞任処理として扱われる事は承知していますが、このあと最後まで読んでいただければその理由も自ずとご理解いただけると思います。
まず、何故高橋社長は解任されたのか。その理由は(1)~(4)のいずれでもありませんでした。高橋社長は、
(5)高橋氏が社長に居続けると困る人がいるから
解任されたのです。では、誰が、どういう理由で困るのでしょうか?
高橋社長の理事長代行就任からの主な実績を並べてみましょう。
・川越前理事長の後任探し(代行就任)->後任として正式就任
・前理事長時代に作った累積赤字の解消
・運営法人の株式会社化、アビームコンサルタントを招き入れ収入規模拡大に関する公益法人であることの制約を取り払う
・J1再チャレンジ
・専用スタジアム問題に関する取りまとめ(未完)
こうしてみてみると、現場の強化は主に中井川専務に任せつつ、クラブフロントとしての体制強化に軸足を置いて二人三脚で活動されてきたことがよく分かります。個別に見てみましょう。
・川越前理事長の後任探し(代行就任)->後任として正式就任
副知事として兼任で後任探しを行い、なり手がいないからか自分が適任と判断したのかそのまま理事長に就任されました。これだけだと是非の判断が難しいですが、その後
・運営法人の株式会社化、アビームコンサルタントを招きいれ収入規模拡大に関する公益法人であることの制約を取り払う
という一大事業を成し遂げます。社長就任にあたっては県副知事を辞任しており、コンサルタントが知恵袋として付いているとは言え、事業のすべてについて必ず自分の言葉、自分の意思として語っているところを見ても、一連の取り組みに対する真剣さが見て取れます。またこういうクライアントはコンサルタントにとっても非常によい顧客であり、アイデアや知恵を出しやすいという面もあります。決して言われたことをすべて採用するわけではなく、要否を自分の考えとして最終的に判断する、というスタンスを貫いてくれるため、コンサルタントはより親身にかつ主体的に提案を続けることができるようになります。一方でアビームコンサルティングも大株主でありながら最終決定権を山形県(+協会)に委ねる、最後は主体として県を立てるスタンスを一貫して取っています。このような関係を株式会社化の過程できちんとアビームとともに築き上げた当人であり、その後関係の悪化を示す兆候が見当たらないことから、アビームがこのタイミングで高橋氏を解任させたい、と考える材料は見当たらないとしか言えません。
では、今回辞任を伝えた協会の理事長でもある細谷副知事はどうか?副知事を兼任する協会の理事長という立ち位置を考えた場合、口やかましいサポーターやスポンサーからのプレッシャーは株式会社が一手に引き受けており、協会は短期的に注目を浴びて結果を評価されてしまう事が少ないアカデミーや駅伝事業に特化することができます。言い方は悪いですが、こちらは天下りでのんびり就任してもそれほど難易度は高くなく、高橋氏が理事長、もしくは副知事としての立場に厄介ごとを持ち込むことにでもならない限り、わざわざ衆目を浴びながら解任を強行する理由はないでしょう。またもう一方の大株主としても
・前理事長時代に作った累積赤字の解消
という活動を行っており、文句の出る部分は見当たりません。
・J1再チャレンジ
これは主に強化部の実績ですね。そうすると残るのは・・・
・専用スタジアム問題に関する取りまとめ(未完)
高橋社長の会見でも、ここがもっとも不透明な部分です。私の認識の甘さを痛感する点のひとつとして、専用スタジアム建設に対する県知事、県のスタンスを正確に理解できていなかったところがあります。私は「相応しい条件が整ったら考えるけど、今はまだ考える時期でない」という位かと思っていましたが、ディオマガの記事などによると実はそれよりもずっとネガティブであるようです。山形市長の突然のスタジアム談義、ホーム移転構想や天童市の反発など、地元の利害が真っ向からぶつかる非常に面倒くさい状況で県知事は早々に仲裁することをあきらめ、クラブに一任する、という形をとります。高橋社長はそれを受けて、独自に諮問機関を設けて検討を行います。
果たして、県は本当にクラブにその検討を一任したつもりだったのでしょうか?つまり、その検討結果が十分練られたものであれば、どのような結論でも受け入れる準備があった、と言えたのでしょうか?
または、はじめからある種の結論を期待してはいなかったでしょうか?
会見におけるこの件の話されぶりを見る限り、高橋氏の渾身の検討結果は、どういうプロセスを取って専用スタジアムを建設すればよいか、つまり「スタジアムは必要」という方向性を持ったものであることが推察できます。また、コメントの中には、この検討結果が街づくりにまで言及していることを示唆するものもありました。Jリーグの事例調査や鹿島、千葉、吹田などに見られるスタジアムを中心にすえた大規模な都市開発計画を構想として備えていてもおかしくはないでしょう。いかにも、高橋氏の仕事ぶりから容易に推察できるアウトプットであるように思われます。
一方、仮定の話としてもし「そのうち、もうちょっと人気が定着してお金の心配をする必要がなくなったら考える」などと、適当にお茶を濁しておいて立ち消えにでもしておけばいいのに、と考えている人が、そのような高橋氏の検討内容が公になり、引き続いて自分にボールが渡されて次のアクションを決定付ける判断を迫られそうだ、ということが分かったら、その人はどんな事を考えるでしょうか。
スタジアム検討の結果公開を延ばされた挙句、今度はたった数日の臨時株主総会の日程までも前倒しされて息つく暇もなく、つまり取っておきの切り札をリークする余裕を与えられずに高橋氏が解任された、ここ数日間の慌しく目まぐるしい日程は、このように考えるとなんとなく辻褄が合うように感じられます。この検討結果は高橋氏個人ではなく、株式会社モンテディオに帰属するでしょうから、解任された高橋氏にはこの検討結果を独自に扱う権利はもはやありません。新体制の新社長が、継続して”適切な”取り扱いをすることでしょう。
そのように考えていくと、高橋氏の解任理由として「J2降格の責任」「黒字を強化に適切に利用できなかった」「動員の不振」などもっともらしいことを並べておきながら、後任者の選定理由を「明るいから」などと衆目の前で噴飯ものの説明をさせられた副知事も、実は自身が役人組織の中での道化であることを十分自覚されているのではないか、という思いがどんどん募ってきます。その立場であれば、それしか言えないでしょう。「私だって面倒事さえなければ無理に辞めさせたい訳じゃないのに。」なにせその”とにかく明るい”後任者の本当の役割は、協会や県をも巻き込んで大論争に発展すること必定の厄介事をもみ消して先送りにすることなのですから。
そうすると、我々のしなければならないことはこの怒りを感情のままにしておくことでも、到底民主国家の地方自治体とは思えない社会主義的事なかれ官僚機構の中で、順送りの結果介錯役や後任後始末役を仰せつかった定年間際の気の毒な地方公務員を吊るし上げることでもなくなってきます。しかし一方で、今性急に専用スタジアムの議論を進めてしまうことが、巨額の税金をごく一部の利益共同体のために投資してしまうことになるという実情から目を背けてはいけません。我々は、モンテディオ山形を、本当の「県民のもの」にしなければなりません。んだスタを毎回満員にして、チケット不足になって、スタジアムに来ない県民もみな一同にクラブの動向、成績に注目して、もはや「たかがサッカーにいくら金をださせるつもりだ」などと寝惚けても言えないようにしなければなりません。
そしてもしその”とにかく明るい”後任者がある程度まともな中間管理職であったなら、やがて組織に任ぜられた元の役割を遂行することよりも、今の高橋氏と同じように、どうすればモンテディオが成長し、どうすればクラブが山形県民と不可分のものとなり、そしてどうすればモンテディオと山形がともに元気になれるのか、そのためには自身がもみ消したアレはどのように扱うべきなのか、自身を見直すきっかけを持つ、そのくらいの勢いで、クラブとチームを支えていこうではありませんか。モンテディオが「サッカーチーム」であり続ける限り、逆に言えば「サッカーチーム」でしかないうちは、このような理不尽な扱いはなくならないでしょう。「年間15億も使って何が不満なんだ」と。相手は株主であり、同時に役人、政治家です。我々がそれを凌駕する正攻法しか道はない、と考えます。
もちろん、推進派の知事を当選させればいいんですけど、それで県民の生活が他のところで悪くなっちゃったら意味ないですしね。

