私にとって料理は自由の象徴だなぁ。と思ったこと(母との関係性を改めて考えてみる)
たとえば私は進路(進学や就職)に関しては、両親に強いこだわりがあり、
何を言っても否定されて、「こうしなきゃいけない!」と強く言われて育ってきたことはしつこく根にもって書きちらかしていますね(苦笑)。
何度もそれを打ち破ろうとしたけど、結局、
「親の期待にこたえたい」
「親に認められたい」
「愛されたい」
って希望が捨てられなかったのは、私です。
だけどそんな自分に完全には納得できてないから、
いい歳をしていつまでも親のせいにしたり、親を恨んだり、
してたんだろうなーと思います。
(「人のせいにしてる」ってのは2年前に気づいて特に気をつけて改善しているつもり……)。
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まぁ進路はその最たるものだったけど、
それ以外にも普段の生活から、「~~しなさい」って、いっぱい言われてきたなぁと。
(今回は母をテーマにしてますが、父も「~~しなさい」どころか「~~以外許さない」って言うタイプ)。
今思えば、食事さえも、「(これを)食べなきゃいけない」と言われていたので、
食事、作ってもらっといてなんだけど、
実はあれも地味にストレスたまってたんだな~~……と。
「嫌だったら自分で作りなさい!」と言うわりに「じゃあ作る」というと台所を貸してくれなかったり、
負けん気なのかなんなのか、やる前から「お前にできるわけない!」って否定されて挑戦もさせてくれなかったり。
だから今、私が狭いながらも自分の台所を持ち、自分で作っているという現状は、闘って勝ちとったもの、という感じがします。
……ほんとはこんなことで闘うのばかばかしいんだけどね;
小さいころから母子で仲良くお菓子作ったりとか、なんでそんなこと自然にできなかったんだろう。
一応母は健康には気をつかってくれる人なので、食事抜きとか菓子パン渡しとくだけとか、そういう食生活ではなかったのは恵まれているんだろうけれど、
逆に「これは健康にいいから、食べなければならない」って義務感がいきすぎているというか、
あと母は“買い置き”するので、
「賞味期限が近いから、これを先に食べなきゃいけない」と、そのときに「食べたい」ものを食べるのではなく、「食べなきゃいけない」と常に焦っている感じもした。
母はなんでも「~~しなければならない」って自分で自分をがんじがらめにしてるから、
あれじゃあ母も生きづらいだろうなーと思うんだけど、
正直、食事が楽しくなかったなぁ。
食べたくないものを「食べなきゃいけない」一心で食べる上、
その食事の味が微妙だったら……どうですか(苦笑)。
当時は私に食材や調理の知識がなく、なぜおいしくないのかわからなかったんだけど、
たとえば、自分ルールで「塩分が気になるから、塩を入れないでおこう」とやっているのか、
塩分カットするなら他のもので代用して味付けが変わらないようにするとか方法はありそうなんだけど、単に塩を抜いてしまうからものすごく味が微妙になってるとか……、
土曜は朝にたくさん味噌汁を作って、昼も夜もそれを温めなおして出すとか……。
味噌は火を通しすぎると味が落ちるんだから、何度も温めてグツグツ沸騰させたら駄目だよね。
あとは、「栄養」のためにたくさん具を入れて、具から出た水分で味が薄くなっているのを「塩分濃くないからむしろ良いこと」としてるとか……、
いわゆる“メシマズ”ってやつですよ!
レシピの分量や手順どおりに作らずに、自分なりの応用に走ってしまうという(苦笑)!
私は自分がそうなる素質じゅうぶんだと自覚していたから、
毎回キッチリ計量する(苦笑)。
味噌汁は温めなおすの嫌だから、多少手間でも一回で食べきれる量をその都度作ってる。
水分出そうな具のときは最初の水を少なくするし、そもそも具は3種までに絞って味が雑多になるのを防ぐ。
あとは、ウチでは生姜はチューブだし、大根おろしも「おろしのたれ」とか調味料の中にあらかじめ入ってるものが使われてたけど、
私は生姜も大根も食べる直前に生のものをおろしたい!
梅肉だって梅干しの皮と種を丁寧に取りのぞきたい(画像参照)。
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きっと母はまじめなんだと思う。
20代前半の、私だったらまだ大学行って漫画描いて遊んでたような時期に私を産んでるんだし、 若くして「妻にならなきゃ、母にならなきゃ」って頑張っちゃったんだと思う。
「親」だもの、子供の手本にならなきゃ、子供に(技術や頭脳で)負けるわけにいかない! って、思いこんだのかなと思う。
夫や子供だけじゃなく、私の祖父母やひいおばあちゃんのお世話もしてたから、
生姜をいちいちおろしてる時間もなかったと思う。
そうやって頑張ってたのに、
父が昭和の頑固親父なものですから、 根拠のない男尊女卑で「女のくせに」と、母を敬ってあげられなかった。
そして母は「バカにされたくない」「負けたくない」って余計に思っちゃった。
さらに、父はなんでそんななったかというと、
父の祖母や父の母が、 「男の子はなーんにもしなくていいの」「面倒なことはみんな女にさせればいいの」って精神的に甘やかしたからだと思う。
父にも母にも、原因があって結果があるんだろうなぁと……幼いころから妹とよく語りあいました(笑)。
両親に最大に感謝することは、私に妹を与えてくれたことかな(^-^)
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そんな経緯を経て、今……、
私は食事が楽しいです。
食べたいものを、好きな味付けで作って食べられる=自分の頭で考え、自分で選んで、自分で準備して完成させる。
自分に選択権がある、
責任もあるけど、自由がある!!
私は自由だ!!!!!!
こういう小さな達成感の積みかさねで、自分に自信が持てるようになるかなと思う。
人のせいにせず、 自分で責任がとれる人間に、なっていきたいなと思います。
とりあえずこの画像のお蕎麦はおいしかった!
自分で言うのもなんだけど(笑)。