映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」観ました | 遠藤花織「秘密」

映画「ウルフ・オブ・ウォールストリート」観ました

まず、キャッチコピーが、

”貯金ゼロから年収49億円! ある証券マンの仰天人生”


あらすじは、

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スコセッシ×ディカプリオ『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

無一文ながら証券会社を設立。26歳で年収49億円を稼ぎ出すまでに成り上がり、豪快に転落していった男──“ウォール街のウルフ”と呼ばれたジョーダン・ベルフォートの実話を映画化。

本作は、“ウォール街のウルフ”と呼ばれた実在の男ジョーダン・ベルフォートの、ダイナミックな成功とセンセーショナルな破滅を描く物語だ。
貯金も学歴もコネもないジョーダン(ディカプリオ)は、廃墟同然のガレージで証券会社を立ち上げ、斬新なアイデアと心をつかむ話術で、誰もがうらやむ栄光を手に入れていく。

金髪美女にピンヒールで顔を踏みつけられたり、巨大なヨットをプレゼントして気を引いたり、100ドル札は丸めてゴミ箱に捨てたりと、ド派手な人生を謳歌するジョーダン。

その裏側で、FBIは彼の危うい動きを狙っていた──。

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あら~。
どんな方法でそんなに成功したのかしら~?


49億円とか、庶民には想像つかない額だわー。



ディカプリオ出演シーンのCMもよく流れていたので、
気になって観にいってみると……、




・どんな方法って、詐欺かい!

・カネの使い道って、ドラッグと女かい!





がっかりだわ~。

申し訳ないけど、がっかりしたわーー。


面白いか面白くないかは置いておいて、
合うか合わないかで言うと、ごめんなさい、私には合いませんでした。



もうちょっとうらやましいお金の使い方してほしかった!


それだけお金があったら、博物館クラスの骨董品を集めてうはうはするとか、
長編アニメ映画を制作してみるとか? 
まー私なら金魚に池、いや、湖を与えますね(笑)! 

たいしたアイディアは浮かばないけど;、
もうちょっと建設的な使い方してくれたほうがうらやましかったかなー。


ディカプリオは「タイタニック」ヒットの裏で、
もっと苦悩し、影のある役をやりたい、と悩んだという繊細な一面があることを映画雑誌で読んだので、

演技の幅を広げ、
あえて露悪的にやってるんだと思うし、

強いドラッグで立つこともままならず、よだれを垂らしながら階段を転げおちるシーンなんかは、
鬼気迫るものがあって凄いなーと思ったんですが、

……ドラッグのシーン長すぎない?

ドラッグ吸引して娼婦を呼ぶ回数、
多すぎるし長すぎる気がしました。



あー…、株取引がテーマだったら、
高度な戦略や駆け引きで命を削る闘いがあるのかと期待し、そういう狂乱だったら見てて面白かったと思うんだけど、
ただただ、社内にたくさん娼婦を呼んで社員全員で乱恥気騒ぎとか、意味のない狂乱を見せられても……、

同じ性的描写と株取引を描いた作品でも、漫画(劇画)「女帝」のほうが見ごたえあるかな~;

(「女帝」の彩香には成りあがる動機があるし、
大金の使い道も筋が通っていたのでスカッとしました)。



どっちかというと、映画を観た後に見つけた、

”「ウルフ・オブ・ウォールストリート」に描かれた証券詐欺と戦った弁護士たち”

という記事のほうが興味あります。


記事全文は長いのでここで↓

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304299204579281484100002764.html?dsk=y



映画終盤には、ウルフを追いつめ、買収にも応じないFBI捜査官が出てきたので、
彼の目から見たウルフのほうが、物語としては面白かったかなーと思います。

それじゃ、ふつうの勧善懲悪物語になっちゃうか。
難しいね。