「同窓会に出てくる人は、今成功してて自信がある人なんだね。」 | 遠藤花織「秘密」

「同窓会に出てくる人は、今成功してて自信がある人なんだね。」

土曜に結婚式なさった先輩は、
すぐに皆の中心になって、その場の全員を笑わせてしまうような、
ムードメーカーな人でした。


今日ぐらいはもてなされる側でいいのに、
むしろ先輩が一番サービスしてて、
「悪いなぁ」と思うと同時に「先輩らしいなぁ」と思うのでした。



先輩、ここ見てませんが(教えてないので(笑))、
ご結婚本当におめでとうございました(*^-^*)





さて、二次会まで時間あったからお茶したんですが、
ふと気づいたらテーブルを時計回りに、


銀行員

公務員/裁判所事務官

公務員/裁判所事務官


司法修習生/弁護士確定

銀行員

公務員/国家Ⅱ種

コスプレイヤー♪




エライところへ来てしまったΣ(-□-;)





コスプレイヤーの世を忍ぶ仮の姿は個人事務所のしがない事務員。


正直、その日その場では、私は疎外感と劣等感を…感じてしまったりしてしまったのでした。一瞬。



だって皆シッカリしてる。
先輩だから多少年上だけど、それにしても実年齢以上に皆が大人に見えた。


自分だけが、なさけないような、気が………。



先輩たちはだいたい法律が好きで法学部に来た人でした。
将来は法律を活かした仕事をするぞ! って10代のころから考えて、
そのために努力して勉強して、
そして本当に法律を活かした仕事に就いた人が多い。


”エリートだからすごい”とかいう理由なきエリート信仰みたいのはないんで誤解はしないでもらえたらと思うんですが(^^;)、
皆の、ゆるぎない目標があること、そしてそれをかなえてるということが凄いと思ったんです。




逆に、
誰がなんと言おうと自分のやりたいことがある、夢がある、
結果がまだついてこなくて苦しくても、夢のために頑張ってる! 
ってタイプでも、私はないんですよねぇ…。



例えば世間から見て「そんな仕事、今はいいけど若いうちしかやれないんじゃない?」ってイヤミ言われたりする仕事してる友達も学校外には何人もいます。
だけどそういう人たちは「天職だと思う、これしか考えられない」って言ってたり、
「自分には他に何もできることがないから、これしかなかったんだよね~」なんて笑ったりする。


仕事上の迷いはあっても、「その仕事をする」ことに対する迷いはない。ように見える。




私、高校のときは学校の先生になってみたくて(生徒にとって毎日目の前にいる大人が学校の先生だったからだと思うんだけど(^^;))、
大学入ったらいきなり漫画家めざすとか言いだして漫画描いて(笑)、
大阪ドームで荷物運びバイトして(笑)、
今やってる仕事は別に天職だと思ってるわけじゃないし向いてないんじゃないかって泣くこともあるし、未だに迷いだらけです。


友達とは同じクラスの同じ教科書だったはずじゃないのって、両親には嘆かれたりする。




以前、
高校の前半仲良しだったんだけど、後半から美人だけどちょっとキツめの性格の人が集まるグループに入っていって、大学も別のとこへ進んだ友達と、
2回生のときに2人で会ったとき、
「こないだの同窓会行った?」
って話になったことがある。


グループを中心にクラスメイトが数人集まったみたいで、グループの違った私は知らなかったんですが、
友達はただ「へー、懐かしいな~」って気持ちで顔を出したそうなんだよね。


友達はたまたまセンター試験に失敗して希望の学校には進めなかった。
だけどホントにたまたまだったはずなんだよ。
とっても頑張り屋だったのだから。


だけど同窓会に来てた人たちは、
いわゆる有名大学とかお嬢様大学とかで、話題は自慢話、
高校までは友達だったはずなのに、
希望の学校へ行けなかったその子を見下すような感じだったんだって。


「同窓会に出てくる人は、今成功してて自信がある人なんだね。私が行くべきところじゃなかった」
…って、言ってた友達の顔が忘れられない。
無念で、一緒に悲しかったです。





私は最初、そのことを思いだしたから気持ちがかげった。
結婚式に来てる皆の肩書きだけ見たら、そうだったかもしれない。


まぁだけど、
知らない人の肩書きだとスゴいけど、
前から知ってる人だとなんかそんなスゴくないな(笑)。


先輩たちは仕事の話しないし、自分の知識ひけらかさないし、
しょ~~~もないアホな話ばっかしてた。
学校にいたときと、皆が同じスタート地点だったときと、なんら変わりませんでした(^-^)



裁判員制度が始まる理由の1つに、
裁判官は勉強一筋できたから世間からズレてる、世間の人の意見も…みたいなのがあるけど、
世間の中で勉強してんだから、そこまでズレてるかなぁって個人的には思います。


少なくとも先輩たちは、勉強しながらも友達と遊ぶ時間もとってたし、
男性の先輩は、深夜の工事現場や交通整理のバイトしてたら、学校以外のいろんな境遇の人といろんな話ができたって言ってたりした。



高校の同窓会で高校の友達にヒドイことを言った人は、
エリートだからヒドイこと言ったんじゃなくて、
その人がヒドイ人だったんだよ!(T^T)




でも難しいね。
人によっては、かつての友達を見下す人もいるかもしれないけど、
本人にそんな気はなくても本人がそこにいるだけで、受け取り手の心理状態によっては自慢や蔑みに聞こえるかもしれない。
なんでもない言葉が相手を傷つけるかもしれない。


う~~~ん(^^;)




でもねーエリートの人も、それはそれでエライと思うんだ。

昔のマンガとかで、「親や世間に敷かれたレールの上を走るなんてまっぴらだ」とかあるけど、
レールから外れないようにしがみつくのも大変なことだと思うわ。
きっと、同じくらい。



前述の先輩たちの中には、実は司法試験をめざしてて途中で方向転換して他の仕事に就いた人がいます。


今の仕事だって親戚のオバちゃんには「立派ね~」って褒められてると思うけど(笑)、
本人は、辛かったかもしれない。


また、難しい試験になると大学だけでは足りないので、資格試験の専門学校とダブルスクールせざるをえなかったり、
専門書だって問題集だって高価な本です。


この中にはいないけど、試験がんばってた友達の中には、自分の学費が家庭を苦しめてると悩んでる子もいた。
本人も、家族も、我慢して苦労して頑張ってた。




誰にだって挫折がないわけじゃない。
疎外感や劣等感だってそりゃあるさ。


だけど皆頑張ってるんだなーって思ったら、
私も私のことを頑張ろうって、最終的には思うのでした(^-^)





そしてまた私の日記を読んでくれた誰かが、私が頑張ってるんだったら自分も頑張ろうって、思ってくれるんなら嬉しいです。


頑張りましょうね、一緒に!!