バルーンアート 2 | 遠藤花織「秘密」

バルーンアート 2


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当日発覚した思いがけないこと…

”黄色の風船は、なぜか割れやすい”


いや、ホントですって! 言い訳ぢゃないですってっ(T^T)

練習では黄色を1本も使わなかったので気づかなかったのですが、
リハーサルで作ってみたら、ねじるときの感触が全然違う。
パチン、パチンと3箇所も割ってしまい、なんの形にもならなくなってしまいました…。

塗料とかの関係で、同じ風船でも脆いものとそうでないものがあるのかもしれません。
例えばピンクだと、1つ前の日記見てもらえばわかるけど色が不透明だよね? 
でも黄色はかなり透けてるので、なんだかゴムが薄いような気がするんです。

いきなり非常事態!


最初に買ったセットで黄色は6本あったのでこれで3匹作れるし大丈夫だろうと思ってたんだけど、
不安になって名古屋駅に着いたときに駅の上に入ってるハンズで買いたしていたんです。
買いたしたほうにもやはり10本しか入ってなくて、
もしかしたら、これでも足りないかもしれない…!

リハーサルから本番までの時間はそんなにありません。
買いたしに行く時間がないのは勿論、本番に割れてしまってはどうにもなりません。なにか策を考えなければ。



家で練習している段階で気づいたことは、

座って時間をかければ形がきれいな作品を作ることができるんだけど、
パフォーマンス時間は3分で、
歌に合わせて立って(簡単ですがステップを踏んで)作らなければなりません。
どう計っても、膨らますところからやっていると3分でできないので、
・風船はあらかじめ3本(1匹ぶん)膨らませておく
・足と尻尾の形に凝ると時間がかかって しまうので、元の作り方より簡略化しておく
・目を描いている時間はないので、目・ほっぺのシールを用意しておき、鼻と口と耳はマジックで描くようにする
(衣装は黄色のバッグも手作りなので、バッグの口はチャックなどで閉じず、すぐに手をつっこめるように解放しておき、そこにマジックやシールを入れておく)
というふうに考えていたのですが、
そこからさらに、
あらかじめ膨らましておく風船の数を増やして、
予備に1匹作っておいて、本番で割ってしまったときに予備を取りだせるようにしました。

リハーサル後に予備を作っているときにも、何度も割れてしまう黄色の風船。
時間のなさもあり、焦ってふるえてくる手をなんとか抑えながら、膨らましてゆきます。
本番前で緊張しているはずのREIちゃんも、膨らますのを手伝ってくれました。

そうして細長い風船3セット・9本、予備のピカチュウ1匹を携えて、ステージに出ました。



結果は、やはりねじる途中で1回割れてしまい、
このままでは胴体部分が足りなくなってしまうようになってしまいました。
といって最初から作りなおす時間はないので、本来なら尻尾になるべき部分を胴体に回し、
ちょっと尻尾の短い、それでも一応ピカチュウの形をしたものは、なんとか作れました(^-^)

本番で練習の成果を出せなかったのは悔しいです。
でも、1回割ったときに「うわっ…」となってたお客さんたちの顔が、完成した作品を掲げたときにわーっと拍手に変わったときは、やっぱり嬉しい気持ちになりました。
細長いバルーンを何本か持って出たとき、それを使って歌ったり踊ったりするのかな? と思ったかたもいらしたようで、
ねじりはじめたときに、「おぉっ」と驚いてくれたのも嬉しかったな。
やっぱり、見てくれる人が驚いてくれること、最後は笑顔になってくれることは、なにより嬉しいです(^-^)

HPを開いてても、温かいコメントや熱いメッセージをいただいて、「応援してもらってる」というのを感じてヤル気が燃えるわけですが、
こうしてリアルタイムで客席の皆さんの驚く顔、拍手などを感じることができる機会も、良いものですねぇ~。
なんだか、じーんと体が熱いよ。


1年目はガッチガチに緊張してて客席なんか一切見えず、
2年目は去年のことがウソのよーに落ちついて1人1人と目を合わせてみたみたいに以前の日記に書いたと思いますが、
今年も、後ろのほうはギュウギュウで立ち見も出てた皆さん1人1人の目を、けっこうじっくり見ましたぞ♪
当てるぞ~、先生目が合った子を当てて黒板で問題解かせるぞ~(笑)。

私はライブやお芝居が好きで客席からは何度も観てますが、
本格的に”あちら側”から客席を見たことは、コスサミに出るまでなかったからね。
初めて”あちら側”から見たとき、
”こちら側”から見てたときに想像してた以上にこちら側1人1人の顔がはっきり見えて、
誰が喜んでくれてるのか、誰が笑ってくれてるのか、手にとるよーにわかったことにびっくりしました。

ラストは今日出場したコスプレイヤー全員がステージに上がって、
最初にプレスの方々、次に会場で観覧してる方々が順に写真を撮る時間もとられてたんですが、
あんなに本格的なカメラでばしゃばしゃフラッシュたかれること、普段の生活にはあんまりないので、新鮮ですねぇ…。
次の日、ふつーの服装でふつーに出勤して、ふつーに家族で夕食の食卓囲んでるときに、「波平も玉子も、まさか昨日私がマスコミの方々にフラッシュたかれてたとは思うまい…」と思うとひとり楽しかったです(笑)。

年に一度、いつもとは逆の位置に立つ不思議な時間。
また来年のその時間まで、私はふつーに出勤して、ふつーに受験勉強などをしてよーと思います(^-^)



そんなわけで、パフォーマンス中に作ったピカチュウは1匹なんだけど、
残りの風船で集合写真用に何匹か作ったのが、最初の写真のREIちゃんと私がいっぱいのピカチュウ抱いてる写真です(笑)。
そのうち3匹を小さいお友達に、
別の色(水色)で作ったなんだか別の生き物のようになってしまった1匹を大きなお友達(ray yaちゃん(笑))に、
貰ってもらいました。
ウチにいるピカチュウは、日々しぼんでゆくけど1週間ぐらいは生きているので、
みんなのおウチに旅立っていったピカチュウも、元気にしててくれるといいなーと思います(^-^)

それにしても、
「バルーン欲しい!」
ってゆってくださるコメント、あったなぁ。
残りの風船はまだ160本ほど(最初に100本、当日100本買ったので)あることだから、冬の花織カフェで実演しながら配布しようかしら。

皆さん、持って帰ってくださいよ。
紙袋に入れると潰れそうで危ないから、むしろ堂々と胸に抱いて、地下鉄とか乗って帰ってくださいよ(笑)?


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