気になるので録画してようやく見た「誰も守ってくれない」のスピンオフらしきドラマ…「誰も知らない」とダブるからタイトルも社会派狙ったパクリかと思いナメていた…
しかしナメてみたらなかなかよかった。(イージーリグによる撮影が好きなのもあるが…)
際立って何か斬新なことやろうとしてないのがいい、今の流行なのか、わかってきたのか、ドラマの特徴のご都合主義でド派手なのを敢えて避ける傾向が、ちゃんとわかってる脚本家、監督が映画やドラマで実践し始めている。リアリティを重視してきたいい傾向だ。
脚本が平坦で地味でも役者がよければドラマや映画はグイグイひきつける、映像は舞台以上に地味なことができるので人間と人間の、人間と関係する全ての現象の間をはしょらず、しっかり描いている脚本と、間や微妙な仕草を演じることができる洞察力のある役者がいれば間違いなく逸品のものになる(可能性がデカい)。
当たり前のことなのだがなかなかそういったことが揃うのは難しい…ようだ。
「誰も守~」はテーマ曲がかなり作品を盛り上げる要素になっている、主題歌を編曲したリプライズが使われすぎ、それだけ主題歌が力があり説得力のあるサントラになっているのだろうが、一つの作品にはメインテーマと~のテーマの二本柱はほしい。
同じ曲が何度も使われてるみたいに聞こえるとうるさくなってくる。
「誰も守~」の劇場版も誰かの気持ちや空気を醸し出すのにLIBERAの「You Were There」を使っているのはずるい選択だと思うが、映画を支えるものとして正解。この手の曲は例えばラストシーンなんかの長回しにでも使ったらお涙ちょうだいはチョロい筈。邦画なんだからオリジナルの曲のオケの部分を崩さず日本語の歌詞でできなかったのか悔やまれる。ジブリアニメの「想い出ぽろぽろ」はローズを日本語で都はるみでやったけどうまくいってた…原曲まんまだとなんかとってつけたみたいなのが残念。曲の説得力に映像が助けられてるなら甘いな…映画見てないから何とも言えないが…志田未来は気が強そうなのでそこそこ見せるのはわかってる…そしてイノセントな少女をリベラの曲が神の視点的な(キリスト教的)愛で包んで引立てるんだろうなぁ… 規制の曲を使うのでなく、映画の為にいい曲書いてほしいものである。音大の作曲家コース頑張れよ、武満徹みたいに独学でもいく奴はいってくれ~
カタルシスのあるボーイソプラノの少年の声は「太陽の帝国」(バットマンの少年時代)を思いだし、曲調はウェーバーの曲だったか「プラトーン」を思い出してしまう「You Were There」はキリスト教的な歌詞と邦画がマッチするのか微妙な気もする、あの手のキリスト教色の強い曲は確かに人間ドラマを盛り上げる底力がある。救いを求める祈りや希望や贖罪観念といったものが罪深い人間のドラマを包括しているからであろう。チープな言葉で言うなら心が洗われるとでも言うのか…
話は曲にそれまくったがー
「誰も守れない」はテレビドラマとしてはよかった、しっかりした作りで強引なところがなく、よかった。
気になったのは佐藤浩市と木村佳乃の刑事とカウンセラーの関係が「インファナルアフェア」に見えて鼻についた、
それにしても大根でも佐藤浩市はやはりいい、見てしまう。
渡辺謙、役所広司、佐藤浩市あたりは日本でも安心して見ていられる役者だとはっきりしてきてしまった。
若手で気になる役者は女優ばかりで男でいないのか~役者は40歳からなのかなぁ…
役者(監督も)が育ち難い環境だと思うが、頑張ってほしい。頑張らないと。
待ってても「誰もチャンスをくれない」が一期一会でやってくしかないですね。