今話題の北見赤十字病院の裁判についてです。

当ブログでも、以前この話題についてふれました。
http://blogs.yahoo.co.jp/kebichan55/52528456.html

さらに詳しい情報や見解はこちらで述べられています。
http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-65.html
http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-66.html
http://touyoui.blog98.fc2.com/blog-entry-67.html
http://ameblo.jp/sting-n/entry-11034043725.html
http://ameblo.jp/sting-n/entry-11036595681.html

これらを読めば、決して医療「過誤」で片付けられる事件ではないことがわかるでしょう。

ヒューマンエラー?いえいえ、そんな言葉でごまかされてはいけません。明確な悪意か致命的怠慢がなければ起こり得ない話です。

精神科医は、普段は自分たちの特殊性を主張しながら、都合の良い時だけ医療のふりをします。おそらく、大野病院事件などを挙げて、いかに医療訴訟や医療刑事訴訟が医療の崩壊や萎縮を招くかと批判してくることでしょう。

しかし、最善を尽くしても訴えられてしまう小児科や産科の世界と混同してはいけません。むしろ正反対の状況なのです。つまりは、どんなに最悪を尽くしても証拠がないから訴えられないのが精神科の世界です。たとえば、患者が悪化/死亡/自殺に至った場合でも、治療との因果関係を原告側が証明しないといけません。その際によりどころとなるのは、カルテや看護記録、レセプトなどに限られてきます。しかし、あまりにもずさんであるために最低限の検査や記録すらなされず、証拠として使えないことがしばしばあります。一方、精神科医側は、因果関係を否定する可能性をいくらでも作り上げることができます。

規制・罰則を強くしても、医療の向上にはつながらないという意見があります。一般の医療に関しては正しい視点かもしれません。しかし、精神科領域に限っては正しくありません。なぜならば、まだそこを議論できるレベルにまで至っていないからです。赤信号で止まることもできないという、運転のイロハもできないドライバーがたくさんいるとしたら、規制や取締りを強化する以外に、罪のない歩行者の命を守ることができないのです。

以下の事件が、現在の精神医療の実態に一番近いかもしれません。


元院長に実刑=レーシック角膜炎感染―東京地裁
朝日新聞2011年9月28日16時6分

視力矯正のレーシック手術を受けた患者を細菌性角膜炎に感染させたとして、業務上過失傷害罪に問われた銀座眼科(東京都中央区、閉鎖)元院長の溝口朝雄被告(49)の判決が28日、東京地裁であり、近藤宏子裁判官は禁錮2年(求刑禁錮3年)の実刑を言い渡した。溝口被告は起訴内容を認めていた。

近藤裁判官は「患者の衛生管理に関する最低限の知識すら欠いており、過失の程度は甚だしい」と指摘。「経済的利益を優先させ、手術数を増やしたいという考えから滅菌を怠るようになった。院内感染を疑うようになった後も対策を講じず、被害拡大への責任も重い」と批判した。 



ここで重要なのは、業務上過失傷害で実刑になっているという点です。本人は起訴内容を認めて反省しているようですが、それでも実刑だということです。被害規模と悪質性が考慮されたのでしょう。また、因果関係が容易に証明できたことも大きく関係しているでしょう。

現在の日本の精神科においては、投薬に関する最低限の知識すら欠いている精神科医が、あり得ない処方をして患者の健康状態を悪化させています。その被害規模はあまりにも大きくて把握すら困難です。問題は因果関係の証明です。それさえクリアーできたら、今後はこのような判決がたくさん出てくるかもしれません。

「投薬に関する最低限の知識すら欠いており、過失の程度は甚だしい。経済的利益を優先させ、診察数を増やしたいという考えから薬の説明、注意を怠るようになった。向精神薬のずさんな投与が社会問題になった後も対策を講じず、被害拡大への責任も重い」

因果関係の証明に関しては、被害者や遺族が知恵を出し合うことで、だんだんとある一定の形が確立されてきています。精神医療に問題があるのはもはや誰もが理解していることです。しかし、感情的に批判しても裁判には勝てず、現場も表面しか変わりません。我々にできることは、理詰めで彼らの嘘を一つずつ剥がしていくことです。知恵を出し合い、集結すれば必ずそれは成し遂げられるでしょう。
http://ameblo.jp/sting-n/entry-11029177735.html



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転院できなかったからという理由だけではないのですが、

どっちにしろ精神科にかかるというのはひどい災いのもとだということだろうと思います。